藤井貴彦キャスター:こちらは昨日(21日)午後7時ごろ、東京・新宿駅前の映像なんですが、画面の手前①、マンホール②からものすごい勢いで水が噴き出しました。すぐ横からも水が吹き出しまして、よく見ると、赤い丸が見えましたけれども、マンホールのふたが飛ぶ瞬間もとらえられていました。一般的なマンホールのふたの重さ、およそ40キロで、日本グラウンドマンホール工業会によりますと、5~6メートルは飛んだのではないかと考えられるということです。それでは、この現場の今の状況を伝えてもらいます。山本さん。②マンホール(manhole):人孔,窨井
主持人藤井贵彦:这是昨天(21日)晚上7点左右,在东京新宿站附近拍摄到的视频。画面前方有水柱从下水道里猛喷出来。旁边也有水柱喷出来。仔细看的话,视频里用红圈标注了,那是窨井盖飞上天的瞬间。一般窨井盖的重量约为40公斤,日本窨井工业会认为,视频中的窨井盖可能飞到了5~6米的半空。下面我们了解一下现场的情况,山本小姐。
山本里咲記者:はい。こちら、私の足元にありますのがその吹き飛んでしまったマンホールです。昨日中継でお伝えした際には、あの辺りに割れた跡がありまして、固めてそしてつなぎ合わさ③れているような状態だったんですが、今はそれを確認できませんので、新しいものと取り替えられたものと見られます。③つなぎ合わす:使连接在一起
记者山本里咲:好的主持人。我脚下的就是昨天飞上半空的窨井盖。在昨天的直播中,窨井盖的这个部位是有裂痕的,但是用水泥固定并拼接了起来。不过现在这个窨井盖上没有修补过的痕迹,所以应该是更换了新的窨井盖。
そしてこのあたりでは4か所マンホールのふたが吹き飛んだと確認されているんですが、こちらの飲み屋④街の入り口の下にあります、こちらのマンホールでもそのうちの1つです。こちらも昨日中継でお伝えした際には、作業員の方々が修復作業を行っている最中でした。こちら、近くのお店の方にお話を伺い⑤ますと、日付をまたぐ前にはすでに修復作業が完了していたということです。⑤伺う:「聞く」的自谦表达,请教,询问,打听
这附近一共有4个窨井盖被水柱冲飞,这个酒馆一条街入口处的窨井盖也是其中之一。昨天我们在这里现场直播的时候,工作人员正在进行抢修。我们采访了附近酒馆后得知,昨天晚上0点之前抢修工作就已经结束了。
またマンホールから水が吹き出した当時のことについても伺ったんですが、大きな看板が落ちたような、雷のような非常に大きな音が連続して聞こえたということです。外に見に行った際には、すでに水は出ていなかったということでなんすが、だからこそそのマンホールの穴に人が誤って落ちてしまう危険性があったとして、非常に心配をされている様子でした。
此外我们还询问了水柱喷出窨井时的情形。据说当时接连听到像是大块招牌砸落地面的声音,非常响,像打雷一样。店家出来看时,水柱已经不喷了。所以他们很担心有人不小心踩空掉进窨井里。
ただですね、周辺のお店の方にお話を伺いますと、こちらのマンホール、当日の間に修復が完了したことについて、作業員の方々の非常に素早い対応に驚くと共に、とにかく感謝をされている様子でした。以上中継でお伝えしました。
不过我们在采访中得知,这个窨井当天就修复完毕了。大家惊讶于工作人员的速度,同时也深表感谢。以上是从现场发来的报道。
藤井貴彦キャスター:はい。今お伝えしたような、マンホールのふたのずれ⑥であるとか、周囲の舗装⑦が浮き出す隆起は、今朝(22日)までに5か所東京都内で確認されたということですが、なぜこれだけ相次いだんでしょうか、小栗さん。⑦舗装:铺路
主持人藤井贵彦:在刚才的报道中我们也看到了,截至今天上午(22日),东京都共有5处出现了窨井盖位移或周围路面拱起的情况。小栗女士,请问为什么到处都会出现这种情况呢?
小栗泉・日本テレビ解説委員長:はい。あのう東京都の下水道局によりますと、新宿区の下水道は1時間に75ミリの大雨に耐えられるよう整備を進めているということなんです。で、そんななか、昨日は1時間に97ミリという猛烈な雨が記録されたので、この設計を上回る大雨だったということなんです」
日本电视台解说委员长 小栗泉:据东京都下水道局介绍,新宿区的下水道最大能够承受每小时75毫米的降雨量。但昨天晚上的降雨量非常大,达到了每小时97毫米,超过了下水道能够承受的范围。
ふたが浮いたり、飛び上がったりするのにはいくつか理由が考えられるんですが、昨日、新宿で吹き飛んだのは『エアーハンマー現象』の可能性が非常に高いと。これ、どういう仕組み⑧かというと、普段は下水管の中の水位は低いんですけれども、昨日のように大量の雨水が流れ込みますと水位が急上昇します。そうすると、この空気が行き場をなくして圧縮されて、まず、マンホールのふたの穴から空気や水が噴き出します。⑧仕組み:原理,运作方式
造成窨井盖位移或者被冲上半空的原因有很多,但昨天新宿的窨井盖飞上天很可能是因为“气锤现象(air hammer)”。来看一下它的成因。通常下水道里的水位都是比较低的,但像昨天那样大量雨水涌入下水道之后,水位会急速上升。这会导致里面的空气无处可逃,只能被压缩,于是空气和水会从窨井盖上的小孔里喷出来。
この時点では、こうがんばって空気をこう逃がしている状態なんですけれども、水の勢いが強すぎると、この空気圧、この高まりに耐えられなくなって、ふたが吹き飛んでしまうことがあるということなんです。
这时候空气会非常努力地想要逃出狭小的空间,如果再加上水势过强,那么窨井盖将无法承受巨大的空气压力,从而被冲上半空。
藤井貴彦キャスター:ですから、空気圧でふたを下からこうドーンっとたたくような感じなので、『エアーハンマー現象』という名前なんですね?
主持人藤井贵彦:空气压力从下面把窨井盖咚地一下掀上半空,这个就叫“气锤现象”是吗?
小栗解説委員長:はい、その通りなんですね。であのう、実際ですね、昨日の映像では、ふたらしきものが割れて道路に散らば⑨っているのも確認できます。東京都の下水道局は『想定していなかった事態で、再発防止に努める』としています。水難学会の斎藤秀俊理事によりますと、急な大雨になった時には道路などが冠水⑩してマンホールのふたがあいていることに気づかないことがあるので、まずは冠水した道路には近づかないこと、そして、なるべく外に出ないことが重要だということです。⑩冠水:积水,水淹
解说委员长小栗泉:是的,没错。其实在昨天的视频中可以看到,有的窨井盖已经碎裂了,散落在马路上。东京都的下水道局表示,此前没考虑到会出现这种情况,今后会充分采取预防措施。水难学会的斋藤秀俊理事表示,突降暴雨的时候,由于道路积水,人们很难发现窨井盖已经不在原位了,因此这种时候不要接近积水的道路,也尽量不要外出。
藤井貴彦キャスター:いや、最近、急な大雨が多いんですが、清水さんは注意していることありますか?
主持人藤井贵彦:最近经常突然下大雨,清水小姐有没有什么比较注意的地方?
清水希容さん:そうでうね、大雨が降った時、自宅で玄関付近まであのう浸水しそうになることがあります。そういった時は、大雨がやむまでは、あのう極力、下水道の逆流があったりするので、あのうお風呂やシャワーなどは極力使わないように気をつけています。後は、3階のトイレなどを使おうと思った時に、トイレの便器のぎりぎり⑪まで水が上がってきた時もあったので、そういったことを考えると、高いからとって油断できないなと思いました。⑪ぎりぎり:最大限度,极限
清水希容:有时候雨太大,道路积水甚至快漫到我们家门口来了。遇到这种情况,我会尽量在雨停之前不泡澡、不冲澡,因为下水道会倒灌。再就是想去三楼上厕所,结果发现马桶里的水快要漫出来了,所以说千万不能觉得楼层高就掉以轻心。
藤井貴彦キャスター:はい。東京都によりますと、東京23区の8割がですね、雨水と汚水を同じ下水管で集めているということです。そのため大雨の時は台所や洗濯やお風呂の水の排水を、警報などが解除されるまでは控えることも下水があふれるのを防ぐ助けになるということです。
主持人藤井贵彦:是的。据东京都介绍,东京23区中,有8成是雨水与污水排入同一下水管道,因此,下大雨时最好等暴雨警报解除之后,再使用厨房、洗衣机、浴缸的排水,这样能有效防止下水道倒灌。