【黑泽直道著 杨珩译】纳西族的生活—产业、衣食住·年节礼仪② 服饰、饮食篇(上)

文摘   2024-11-16 00:01   云南  


ナシ族の民族衣装    

 纳西族的民族服饰

 ナシ族の民族衣装としてポピュラーに見られるのは、落ち着いた紺を基調とした女性の民族衣装です。ただし、現在でもこれを日常的に着て生活しているのは、主に70歳代以上の女性だけです。この衣装の上部は、まずゆったりとした長袖の白い薄手の下着を着て、その上に青や白の長袖のブラウス、さらにその上にヤクの毛織物などで作った紺や臙脂のチョッキを着用します。下部は、長ズボンを穿き、上からプリーツのある前掛けを締めます。上下にこれらを着た上で、さらに「ヨグ(yeq’ee)」と呼ばれる、羊の毛皮で作った特徴的な背当てを身につけます。この背当てには、7つの丸い刺繍の飾りがついており、丸い刺繍の真ん中から2本の革紐が垂れています。この飾りの意味には諸説あってはっきりしませんが、北斗七星を表しているとも言われます。また、ヨグを結ぶタスキ状の帯には、細かい刺繍が施されています。帽子には、いわゆる人民帽をかぶるタイプと、「土鍋帽(トゥーグオマオ)」と呼ばれる古い形式をのこしたタイプがあります。

中老年妇女的民族服饰(上);披肩系带上精巧的刺绣(下)黑泽直道摄于2003年9月。

在纳西族的服饰中较为流行的是以沉稳的藏青色为基调的女性民族服饰。但现在,作为每天生活的常服穿着这个款式的基本上都是70岁以上的女性了。上装通常是在较为宽大的长袖白色薄内搭外面套上蓝色或是白色的长袖衬衫,再穿上牦牛毛等织物制成的藏青色或是深红色的背心。下身则是在长裤的外面系上带褶的围腰。上下都穿戴整齐后,还要再披上被称为yeq’ee的羊皮制标志性披肩。在披肩上有7个圆形的刺绣装饰,两根皮绳从圆形刺绣装饰的正中间垂下来。关于这个装饰的意义众说纷纭,尚无定论,但有人认为它象征着北斗七星。类似束衣带(注:着和服劳作时把长袖系在背后时使用的布带)的披肩系带也上绣有精巧的刺绣。帽子则有的人戴著名的人民帽,也有喜欢戴保留了旧时形制的被称为“土锅帽”的人。


一方、主に若い女性が着ている、色彩の華やかな長いプリーツスカートの民族衣装がありますが、これは1980年代半ばになってから新たに開発されたものです。一時はホテルや観光施設の制服として着ることが義務つけられていたため、これがナシ族の伝統的な民族衣装のようなイメージが広まりましたが、現在ではその規則もなくなっています。

另一方面,年轻女子常穿的色彩艳丽的百褶长裙是1980年代中期新开发的款式。有一段时间,这类款式在酒店和景区被视为制服而强制要求穿着,也因此这种款式是纳西族传统样式的印象逐渐传播开来,但现在这种规则也式微了。


また、麗江の中心部から離れた地域には、以上のものとは異なるタイプの民族衣装も見られます。麗江の北、シャングリラ県三壩ナシ族民族郷の衣装では、羊の背当てには長い羊毛がたくさん残されています。この背当てには丸い飾りがありませんが、その代わり大きな円盤状の銀飾りを、頭を巻くように髪につけ、お下げに沿って垂らします。

香格里拉三坝乡的女性民族服饰(上);圆盘银饰(下)。黑泽直道摄于1998年4月。

除此之外,在远离丽江中心城区的地方也能看到和上述样式不同的民族服饰。位于丽江北侧的香格里拉市三坝纳西族乡的服饰的羊皮披肩上留存着许多长长的羊毛,也没有圆形的装饰,但会用大圆盘状的银饰绑在头发上作装饰,围着头绕一圈后随着辫子垂下来。


衣服を作る生地は、かつて「ギュパ(jjuqbal)」と呼ばれる植物の綿毛で糸を縒り、麻糸と一緒に織り込んだものでした。ギュパはキク科の高山植物で、その葉の裏から白い綿毛が取れます。これを火打ちの時に種火をつけるのに用いたので、漢語では「山火草(シャンフォツァオ)」や「火草(フォツァオ)」と呼ばれます。ギュパを入れる麻の生地が柔らかくなり、着心地がよくなるために使われたそうですが、こうした織物も、その後、次第に木綿に替えられていったようです。なお、この高山植物を使った織物は、イ族やリス族などにも見られます。

织布场景(上);jjuqbal(下)。黑泽直道摄于2006年8月。

在过去,制作衣服所用的原材料是被称为“jjuqbal”的植物的绒毛搓成的线和麻线织在一起制成的。jjuqbal是菊科的高山植物,可以从其叶子背面取下白色绒毛。这种绒毛常被用于点燃种火,所以汉语叫作“山火草”或是“火草”。据说是因为掺入jjuqbal后麻的质地会变得柔软,为了使衣服穿起来更舒服,jjuqbal曾被广泛使用,但这一类的织物后来逐渐被棉花所替代了。另外,在彝族和傈僳族中也有像这样使用高山植物制作的织物。


    ところで、現在では一部の地域を除き、男性の民族衣装は日常的には着られていませんが、やはり女性の新たな民族衣装と同様に、男性用の新しい形の民族衣装があります。この衣装は、一部のホテルでユニフォームになっていたり、民族文化に関するイベントなどで着ている人もいます。この衣装には、ナシ族の文化の最大の特徴の一つである象形文字、「トンバ文字」があしらってあります。

除了一部分的地区之外,日常生活中男性一般不怎么穿着民族服装,不过就像女性有了新款式那样,也有新的男性民族服装款式。这款服饰在部分酒店作为制服使用,也有人在参加民族文化活动的时候穿。在这个款式上点缀着纳西文化最显著特征之一的象形文字——东巴文。

印有东巴文字的酒店制服。黑泽直道摄于2010年9月。



ナシ族の食ー米食とおかず    

纳西族的食——米食和菜肴

主食として最も多く食べられているのは、米と小麦です。米は、炊いて主食として食べる他、蒸して固めた「シムドゥ(xilmeeddvq)」(漢語名は饵块(アラクワィ))にして、季節の野菜とともに油で炒めて食べたり、米のウドンである米線(ミーシェン)や、平たい米のウドンである饵丝(アルスー)にして食べたりします。麗江の一般的なスープ入りの米線や饵丝には、豚の挽肉と高菜のような漬物を刻んだものがよく入っています。

炒饵块。黑泽直道摄于2003年九月。

纳西人最常吃的主食是米和小麦。除了将米煮熟直接吃以外,还有将米蒸熟之后重新整形,做成“xilmeeddvq”(汉语叫饵块)和应季的蔬菜一起用油炒着吃,或是做成类似米乌冬注:乌冬面,在日本广受欢迎的面类之一,一般用小麦制成,也有用大米制成的米乌冬)一样的米线和形状扁平的饵丝。一般来说在丽江,带汤的米线或是饵丝中常常会放入猪肉沫和细细切碎的类似芥菜的腌菜。


挂在墙上的腊肉。

黑泽直道1999年五月摄于玉龙县宝山乡。


    ご飯のおかず、主菜や副菜として食べられる料理には様々なものがあります。肉類としては、やはり漢族と同じく豚がメインです。豚肉は、新鮮な肉を炒めたり煮込んだりするほか、バラ肉のベーコンである「蠟肉(ラーロウ)」や、足の部分のハム、「火腿(フォトゥイ)」を、炒めたり揚げたりしてよく食べています。これらは保存食でもあるので、冷蔵庫のない農村の家庭でも、天井からよくぶら下がっているのを見かけます。また、春節の食事に欠かせないのは、豚の頭を丸ごと干したものです。年越し前になると、各家庭では乾燥した豚の頭を用意して、柱などにかけておきます。大晦日にこれをとろ火でじっくりと煮込み、柔らかくなったものをスライスすると半透明の脂身の料理となり、これが春節の食卓の主役です。

在丽江,有各种各样佐餐的主菜或是配菜菜品。肉类的取向和汉族一样主要以猪肉为主。除了把新鲜的猪肉炒着吃、煮着吃以外,还经常把五花肉做成的类似培根的腊肉、猪脚做成的火腿炒着吃或是炸着吃。这些腊肉是可以长期保存的食材,即使在没有冰箱的农村家庭也常能看到各式腊肉吊在房梁上的光景。春节的餐桌上必不可少的还有用整个的猪头晒干制成的腊肉。过年前每家每户都会准备好晒干了的猪头肉挂在柱子之类的地方。除夕当天用文火煮得油汪汪的,再把炖到软糯的猪头肉切成片,就成为了半透明的肥美佳肴,正是春节餐桌上的主角。


また、同じく年越しの頃によく食べられ、かつ麗江の名物とされているものに、豚の血やスパイスを混ぜたモチ米の腸詰め、「マブ(maqbbv)」(漢語名は米灌腸(ミークワンチャン))があります。これは厚めにスライスしてから油で揚げて食べます。その色からすると味が濃厚そうですが、もち米が主材料なのでそれほど食べにくくはありません。ちなみに、これとよく似たものは、他の民族にも見られますが、身近なところでは、米でなく春雨を使ったものが韓国料理にも見られます。

切米灌肠。黑泽直道摄于2009年8月。

同样是在快过年的时候常见的还有被视为丽江名品的maqbbv(汉语名为米灌肠),是把猪血和香料混在糯米中塞到猪肠中制作而成的。通常是切厚片用油煎着吃。从颜色上看会觉得maqbbv味道会很重,但是因为糯米是其主要材料所以也不会让人难以下咽。说起来,其他民族也有和米灌肠相似的食物,就日本附近的地域而言,在韩国料理中也有类似食物,只不过用的不是米而是粉丝。

油炸米灌肠。黑泽直道摄于2009年8月。


豚以外の肉では、時々ヤギの肉を鍋物にして食べたりすることがありますが、それほど高い頻度ではありません。また、麗江の中心部のナシ族においては、羊や牛もあまり食べられていません。川沿いの地域を除いては、魚もそれほど食べられませんが、もてなしの豪華な食事としては、コイやフナを辛く煮込んだ料理が出ることがあります。

除了猪肉以外,有时也会吃山羊肉火锅,但是食用的频次不算太高。在丽江的中心城区也不常食用牛羊肉。除了河流沿岸的区域外也不常吃鱼,不过在请客招待时比较豪华的菜品中也会有辣味的煮鲤鱼或是鲫鱼。


料理に使われる野菜は実に様々です。白菜、キャベツ、ニラ、菜の花などの葉野菜や、大根、ニンジンなどの根菜類、そしてキュウリ、ナス、トマトなども使われ、イモ類では生産量が多いジャガイモが非常に多く食べられています。これらの野菜は、主として炒め物やスープに使われています。ジャガイモの食べ方としては、千切りや薄切りにして炒めたり、千切りにしたものを多めの油でクレープ状に固めてあげる「干焙洋芋絲(カンペイヤンユースー)」などがありますが、農村部では囲炉裏にそのまま放り込んで焼き、間食にしたりすることもよくあります。総じて、雲南のジャガイモは、日本のジャガイモとは違ってしっとりして美味です。

酸菜炒洋芋片。黑泽直道摄于2008年8月。

做饭时使用的蔬菜也非常丰富。白菜、包菜、韭菜、菜花等叶类蔬菜,萝卜、胡萝卜等根茎类,还有黄瓜、茄子,番茄也很常见,芋类的话产量高的土豆是最经常食用的。这些蔬菜主要用来做炒菜或是炖汤。土豆则是切丝或薄片炒,或是切成丝后用宽油炸使其成为可丽饼(注:是一种将牛奶、鸡蛋和面粉的混合物放在平底锅上烤成柔软的圆形薄片,再包裹奶油、水果或酱卷起来食用的法国点心,在日本很受欢迎)形状的干焙洋芋丝等等的做法,农村地区则经常把整个的土豆放进火塘里烤,当做零食吃。总的来说,云南的洋芋和日本的洋芋不太一样,口感湿润非常好吃。


また、山菜でよく見かけるのはワラビで、あく抜きしたものを主に炒めて食べます。山地だけにキノコは種類も多く、やはり炒め物やスープに入れて食べます。マツタケもありますが、日本に輸出されるようになってから価格が高騰し、あまり普段の食卓に上ることはありません。それでも日本人をもてなすときにはマツタケを用意してくれる事があります。食べ方は、青トウガラシやニンニクとともに炒めたり、あるいはトウガラシの効いた真っ赤な鍋の具にしたりします。日本の方の感覚からすると、「それでは香りが失われてしまう!」と思われるかもしれませんが、鮮度の良いものはこうした調理法を経ても十分に香りがあり、日本ではなかなか味わえない贅沢を楽しめです。

新鲜松茸。黑泽直道摄于2008年8月。

野菜中常见的是蕨菜,主要做法是去除涩味之后炒着吃。在山区野生菌的种类繁多,常被做成炒菜或是汤。山区也产松茸,自从开始出口到日本之后价格高涨,平常不太上餐桌,但是招待日本人的时候有时也会特别准备松茸。松茸的做法是和青椒、大蒜一起炒,或者在辣味非常浓的红彤彤的火锅里当配菜涮着吃。从日本人的角度出发,可能会觉得“这样做的话松茸的香气全部跑掉了”,但新鲜的松茸经过这样的烹调香味也是充分的,是在日本难以感受到的奢侈享受。

青椒炒松茸。黑泽直道摄于2008年8月。


これらの野菜のほか、麗江で重要な食べ物としては豆類があります。他の地域でも普通に見られる大豆、ソラマメ、エンドウ豆などはもちろんですが、この他に、特に「アツツ(aiqceelcee)」(漢語名は鶏豆(チートウ))と呼ばれる小さな豆は、麗江の特産品となっています。これは高地で取れる5~6mmの平たく黒い豆で、鶏の目に似ていることからその名があります。このまめのデンプンをお湯に溶いたスープ状のものが「フホ(heeho)」と呼ばれます。また、固めたトコロテン状のものが「フア(hee’ail)」で、これを切ってそのまま酢、醤油、トウガラシ、ネギなどと和えて食べたり、あるいはニラなどの野菜と炒めて食べたりします。フアに酢と醤油を掛けたものだけが、唯一のご飯のおかずになっていたこともありました。

heeho(热凉粉汤(上);hee’ail(凉粉(下)。

黑泽直道摄。

除了上述的蔬菜之外,在丽江重要的食物还有豆类食品。在其他地方也非常常见的大豆、芸豆、豌豆自不用说,还有叫做aiqceelcee(汉语名鸡豆)的小豆子,正成为丽江的特产。aiqceelcee是高海拔地区产出的5mm~6mm的扁平黑色豆子,因为像鸡的眼睛而得名。这种豆子的淀粉熬成的汤是heeho(注:热凉粉汤),冷却凝固后的凉粉是hee’ail,通常是切开后直接放入酸醋、酱油、辣椒和葱等佐料拌着吃,或者是和韭菜等蔬菜一起炒着吃。在过去有时淋上酱油和醋的凉粉就是唯一的佐餐菜品。


また、フアの四角いコンニャクのような形に切って、油をひいた鉄板で焼くこともあり、これは「フジャ)(heerherq)」といいます。さらに、ヘアを薄くスライスして干すと半透明で硬くなりますが、これを油で揚げると大きくふくらみ、パリパリのせんべいのようになります。これを「フカレ(heegaleiq)」と言い、ご飯のおかずの1つとして食べる他、春節の墓参りにもお供え物として持参します。ナシ族は春節に墓参りをするので、麗江の市場では年越し前に揚げる前のフカレを農民が売っている姿をよく見かけます。

Heerherq(煎凉粉,上);heegaleiq(炸凉粉皮,下)。

黑泽直道摄。

把hee’ail切成四角形的魔芋一样的形状,放在抹了油的铁板上煎成的叫做heerherq(注:煎凉粉)。还有把hee’ai切成薄片,晒干后变成半透明的硬片,经过油炸膨胀变大,吃起来像仙贝一样脆脆的食物叫做heegaleiq(注:炸凉粉皮),除了是佐餐的菜品之外,春节上坟的时候也会被带当做贡品带去山上。纳西族有春节上坟的习俗,因此在过年前,丽江的市场里常常能看见农民在卖还没炸的heegaleiq半成品。


ところで、トウガラシはどの料理にもたいてい入っており、料理は全体的に非常に辛い味付けとなっています。また、調味料としてだけでなく、青トウガラシ(青椒(チンジャオ))を炒めてそのまま食べたり、酢漬けにして漬物のように食べることもよくあります。これらはトウガラシそのものですので大変な辛さですが、人々はこれをしばらく食べないとどうしても食べたくなるようです。

炒青椒。 黑泽直道摄于2006年8月。 

话说回来,在丽江几乎所有的菜品里都会放入辣椒,整体都是非常辣的调味。青椒不仅被当做调味料,经常也会炒熟之后就这么吃,或者用醋腌渍过之后当做咸菜吃。这些菜完全就只有辣椒,非常辣,但是对于丽江人来说,似乎一段时间没吃上的话就会怎么也想来上一口了。

 晒在路边的红辣椒。黑泽直道摄于1996年9月。



声明:本文中所用照片已添加创作者水印,请勿擅自使用。


 

执行主编  和志菊

责任编辑  杨   珩
汉语翻译  杨   珩

投稿邮箱  704210558@qq.com

                            

 第 3508 期

免责声明:文章观点仅代表作者本人立场,与本号无关。

版权声明:文章版权归作者所有,若有侵权请联系删除。

编辑不易,转载请注明文章公众号来源。

关注我们,有纳方大




纳西话賨
努力建设一个融汇不同区域、文化和观念的交流平台,提倡和合共荣,共创共享,唯有团结和合,广纳博取,方可成大致远。
 最新文章