11月04日 天声人语 | “传统的家族观”是什么

教育   2024-11-04 22:26   上海  

/ 天声人语 /

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《天声人语》是《朝日新闻》具有百年历史的品牌栏目,是日本《朝日新闻》著名的社论专栏,由固定的专栏作家或编辑部集体撰写。内容涉及政治、经济、文化、教育、体育、人物、环境、科学、医疗、社会时间等各个方面。


由于行文规范,观点明晰,无论是日本的入学考试还是国内日语相关的各类考试,都经常会引用它的文章。


我们会每周不定期提供3次“天声人语”文章和翻译参照,以及重点词汇语法等。备战日语N1等中高级水平考试的同学,一定不要错过。


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1、不看翻译,读完日语全文,尝试读懂

2、学习生词、查阅相关语法等

3、对照翻译,加深理解

4、尝试朗读


11月04日 「伝統的家族観」とは | “传统的家族观”是什么


本期翻译提供:等灯等灯


日语原文:



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結婚(けっこん)するときに、夫婦(ふうふ)がそれぞれの(せい)(えら)ぶ。同姓(どうせい)でもいいし、改姓(かいせい)(いや)なら別姓(べっせい)(えら)べば()い。どちらを否定(ひてい)するものでもないのに、なぜ実現(じつげん)しないのか――。(ーー。)選択的夫婦別姓制度(せんたくてきふうふべっせいせいど)導入(どうにゅう)(もと)める(ひと)たちからよく、こんな疑問(ぎもん)()く。(たし)かに、(だれ)不利益(ふりえき)(しょう)じないように(おも)える。

结婚时,夫妇选择各自的姓氏。可以采用同姓;如果不愿意改姓,那么选择不同姓氏就好。并没有否定其中哪种方案,为什么就是实现不了呢——希望导入可选择式夫妇异姓制度的人们常抱有这样的疑问。的确,完全想不出这个制度是对谁不利。


国連(こくれん)女性差別撤廃委員会(じょせいさべつてっぱいいいんかい)先月(せんげつ)制度導入(せいどどうにゅう)(もと)めて4度目(どめ)となる勧告(かんこく)()した。経団連(けいだんれん)今年(ことし)早期実現(そうきじつげん)提言(ていげん)した。それでも導入(どうにゅう)できないのは、自民党議員(じみんとうぎいん)らの(つよ)反対(はんたい)があるためだ。理由(りゆう)は、「伝統的家族観(でんとうてきかぞくかん)」や「家族(かぞく)一体感(いったいかん)」が損なわれるからだという。

联合国的“消除对妇女歧视委员会”上个月对日本发出导入该项制度的劝告,这已经是第四次发出此劝告。日本经济团体联合会也在今年提议早点实现,即便如此,这项制度无法引入,是因为自民党议员们的强力反对。理由是,会破坏“传统的家族观”以及“家族整体感”。


まず、家庭内(かていない)(こと)なる(せい)使(つか)われると「家族(かぞく)(きずな)(こわ)れる」。すると、「家族単位(かぞくたんい)(たも)たれてきた社会(しゃかい)崩壊(ほうかい)する」。さらに「戸籍(こせき)廃止(はいし)につながり、制度(せいど)などの見直(みなお)しを(せま)られる」との主張(しゅちょう)まである。(おや)(せい)(ちが)うと「()どもがかわいそうだ」とも。

首先,在家庭单位内使用不同姓氏,“会破坏家人的羁绊”。然后,“以家庭为单位维持下来的社会会崩溃”。进一步讲,“会导致户籍废止,不得不重新考虑制度等问题”——甚至出现了这样的主张。以及,如果和家长的姓氏不同,“孩子太可怜了”之类的。


まるで、戦後(せんご)民法改正(みんぽうかいせい)でなくなったはずの「家制度(いえせいど)」を()るようだ。導入反対(どうにゅうはんたい)は、日本会議(にほんかいぎ)世界平和統一家庭連合(せかいへいわとういつかていれんごう)旧統一教会(きゅうとういつきょうかい))など、保守系団体(ほしゅけいだんたい)意向(いこう)でもあるという。

这让人仿佛在看战后因民法修订,原本应已经消失的“家庭制度”。据说反对导入可选择式夫妇异姓制度,也是日本会议、世界和平统一家庭联合(旧统一教会)等保守派组织的意向。


伝統(でんとう)」でいえば、夫婦同姓(ふうふどうせい)起点(きてん)となったのは1898(ねん)明治民法(めいじみんぽう)で、130(ねん)もたっていない。江戸時代(えどじだい)(おお)くが公式(こうしき)(せい)()っていなかったが、家族(かぞく)に「一体感(いったいかん)」がなかったとは(おも)えない。

说到“传统”,夫妇同姓的起点是1898年的明治民法,至今还不到130年。江户时代很多人都没有正式的姓氏,但我也不认为那时的家庭没有“整体感”。


仕事上(しごとじょう)不便(ふべん)さや自己喪失感(じこそうしつかん)など、別姓(べっせい)(のぞ)理由(りゆう)多様(たよう)だ。日々(ひび)不都合(ふつごう)解消(かいしょう)するのも大事(だいじ)だが、()っこには()(かた)まった価値観(かちかん)がある。()えなければいけない。

希望引入可选择式夫妇异姓制度的原因多种多样,比如工作上的不便、自我丧失感等。消除日常的不便之处也是很重要的,但根源中有固化的价值观,这必须做出改变。



【相关单词】


導入「どうにゅう」:引入,导入

不利益「ふりえき」:没有利益,亏损

損なう「そこなう」:损坏

不都合「ふつごう」:不方便

根っこ「ねっこ」:根源




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