1.  ホンダと日産 経営統合の協議に入ったことを正式発表

昨日(きのう)、基本合意書(きほんごういしょ)を締結(ていけつ)し、経営統合(けいえいとうごう)に向(む)けた本格的(ほんかくてき)な協議(きょうぎ)を始(はじ)めると発表(はっぴょう)しました。持株会社(もちかぶがいしゃ)を設立(せつりつ)した上(うえ)で、それぞれの会社(かいしゃ)を傘下(さんか)に収(おさ)める形(かたち)で経営統合を目指(めざ)すとしていて、社長(しゃちょう)はホンダが指名(しめい)する取締役(とりしまりやく)の中(なか)から選(えら)ぶなど、ホンダが主導(しゅどう)する形(かたち)で進(すす)められる見通(みとお)しです。経営統合(けいえいとうごう)が実現(じつげん)すれば世界(せかい)3(３)位(い)のグループが誕生(たんじょう)することになりますが、目標(もくひょう)とする来年(らいねん)6月(つき)の最終合意(さいしゅうごうい)に向(む)けて、相乗効果(そうじょうこうか)を生(う)み出(だ)す戦略(せんりゃく)をスピード感を持って打ち出せるかは焦点です。

昨天宣布签署了基本协议书，并开始正式讨论向经营整合迈进的具体事宜。计划通过设立控股公司，将两家公司纳入旗下的方式实现经营整合，并且社长将从本田指派的董事中选出，整合预计将由本田主导推进。如果经营整合得以实现，将诞生全球排名第三的集团，但能否以迅速的行动制定出能够产生协同效应的战略，是能否在目标的明年6月达成最终协议的关键。

ホンダ(ほんだ)と日産(にっさん)、それぞれの設立(せつりつ)から経営統合(けいえいとうごう)に向(む)けた本格的(ほんかくてき)な協議(きょうぎ)を始(はじ)める背景(はいけい)についてお伝(つた)えします。

以下为您介绍本田和日产各自的设立历史以及开始正式讨论经营整合的背景。

まずホンダです。ホンダは1948(１９４８)年(ねん)に設立(せつりつ)され、当初(とうしょ)は二輪車(にりんしゃ)を手掛(てが)けていましたが、1963(１９６３)年(ねん)に軽四輪(けいよんりん)トラックを開発(かいはつ)、四輪(よんりん)メーカーとしてのスタートを切(き)りました。その後(ご)、アメリカなど世界各地(せかいかくち)の市場(しじょう)に進出(しんしゅつ)して販売(はんばい)を大(おお)きく伸(の)ばしました。

首先是本田。本田成立于1948年，最初专注于二轮车制造，但在1963年开发了轻型四轮卡车，正式开始作为四轮车制造商的事业。此后进军美国等世界各地市场，销售额大幅增长。

今(いま)の三部俊博社長(みべとしひろしゃちょう)は、2040(２０４０)年(ねん)に販売(はんばい)する新車(しんしゃ)のすべてをEV(ＥＶ)電気自動車(でんきじどうしゃ)とFCV(ＦＣＶ)燃料電池車(ねんりょうでんちしゃ)にするという目標(もくひょう)を掲(かか)げています。さらに、EV(ＥＶ)の開発(かいはつ)や販売(はんばい)でソニーグループと提携(ていけい)し、IBM(ＩＢＭ)とは車載用(しゃさいよう)の半導体(はんどうたい)やソフトウェアの開発(かいはつ)を共同(きょうどう)で行(おこな)う計画(けいかく)を進(すす)めています。こうした部分的(ぶぶんてき)な提携関係(ていけいかんけい)はあるものの、ホンダは経営面(けいえいめん)では独立路線(どくりつろせん)を貫(つらぬ)き、日産(にっさん)との経営統合(けいえいとうごう)の協議(きょうぎ)はこれまでの路線(ろせん)を転換(てんかん)することになりそうです。

现任社长三部俊博提出了到2040年将所有新车销售转换为电动车（EV）和燃料电池车（FCV）的目标。此外，在电动车的开发与销售上与索尼集团合作，并计划与IBM共同开发车载半导体和软件。虽然有这些部分性的合作关系，但本田一直坚持经营上的独立路线，与日产的经营整合协商可能会转变这一既有方针。

三部社長(みべしゃちょう)は昨日(きのう)の記者会見(きしゃかいけん)で、経営統合(けいえいとうごう)という大(おお)きく踏み込(こ)んだ関係(かんけい)を前提(ぜんてい)とすることで、現在(げんざい)の両社(りょうしゃ)の協業(きょうぎょう)の枠組(わくぐ)みでは成(な)し得(え)ない、真(しん)の競争力強化(きょうそうりょくきょうか)を実現(じつげん)できるのではないか。

三部社长在昨日的记者会上表示，以经营整合这一深层关系为前提，或许能够实现现有两家公司合作框架下无法达到的真正竞争力提升。

一方(いっぽう)、日産自動車(にっさんじどうしゃ)は1933年(ねん)に設立(せつりつ)されました。長年(ながねん)トヨタに次(つ)ぐ国内任意(こくないにんい)の大手(おおて)として存在感(そんざいかん)を示(しめ)し、バブル期(き)には高級車(こうきゅうしゃ)が次々(つぎつぎ)と売(う)れる状況(じょうきょう)がシ(し)ーマ(ま)現象(げんしょう)と呼(よ)ばれるなど、時代(じだい)を象徴(しょうちょう)する車(くるま)を製造(せいさん)してきました。バブル経済崩壊後(けいざいほうかいご)に販売不振(はんばいふしん)などから深刻(しんこく)な経営危機(けいえいきき)に陥り、1999年にフランスのルノーから出資(しゅっし)を受(う)け入(い)れます。この時(とき)に、ルノーの副社長(ふくしゃちょう)だったカルロス・ゴン氏が最高執行責任者(さいこうしっこうせきにんしゃ)に就任(しゅうにん)し、徹底的(てっていてき)な合理化(ごうりか)を推(お)し進(すす)めV字回復(じかいふく)を果(は)たします。しかし、2018年(ねん)にゴン氏(し)が金融商品取引法違反(きんゆうしょうひんとりひきほういはん)の疑(うたが)いで逮捕(たいほ)され、経営(けいえい)トップのだから解任(かいにん)された後は業(ぎょう)績(せき)が悪化(あっか)。その後(ご)、一旦業績(いったんぎょうせき)は回復(かいふく)し、ルノーとの資本関係(しほんかんけい)を対等(たいとう)な立場(たちば)に見直(みなお)すことで合意(ごうい)したものの、今年(ことし)の中間決算(ちゅうかんけっさん)はアメリカの販売不振(はんばいふしん)が響(ひび)いて大幅(おおはば)な減益(げんえき)に陥(おちい)り、経営(けいえい)の立(た)て直(なお)しが差(さ)し迫(せま)った課題(かだい)となっています。

另一方面，日产汽车成立于1933年。长期以来，日产作为仅次于丰田的日本国内重要大型企业存在，并在泡沫经济时期因高端车型的热销而被称为“西玛现象”，生产了许多具有时代象征意义的汽车。泡沫经济崩溃后，由于销售不振等原因陷入严重的经营危机，1999年接受了法国雷诺的投资。当时担任雷诺副社长的卡洛斯·戈恩就任日产首席运营官，推进彻底的合理化改革，实现了V字型复苏。然而，2018年戈恩因涉嫌违反金融商品交易法被逮捕，并被免去高层职务后，业绩开始恶化。此后，业绩曾一度回升，并与雷诺达成了将资本关系调整为平等立场的协议，但由于今年中期财报受到美国市场销售不振的影响，利润大幅下降，经营重建成为紧迫的课题。

内田誠社長(うちだまことしゃちょう)です。変化(へんか)を恐(おそ)れたりしていては決(けっ)して未来(みらい)を切(き)り開(ひら)くことはできません。将来(しょうらい)を見据(みす)えた重要(じゅうよう)な一歩(いっぽ)を踏(ふ)み出(だ)す決断(けつだん)を致しました。

内田诚社长表示：“害怕变化就无法开拓未来。我们做出了着眼未来的重要决定，迈出了关键的一步。”

両社(りょうしゃ)はそれぞれのブランドを残(のこ)しつつ統合効果(とうごうこうか)を生(う)み出(だ)すため、車両(しゃりょう)のプラットフォームの共通化(きょうつうか)によるコストの削減(さくげん)や、市場(しじょう)のニーズに応じたハイブリッド車(しゃ)やEV(ＥＶ)などの相互補完(そうごほかん)の加速(かそく)、さらにソフトウェアやEVの開発(かいはつ)での連携強化(れんけいきょうか)などを進(すす)めるとしています。

两家公司计划在保留各自品牌的同时，通过车辆平台的共通化实现成本削减，加速满足市场需求的混合动力车与电动车的互补发展，并加强在软件与电动车开发方面的合作。