体調がすぐれない時に医療を受けるため、自宅から離れた病院に辿り着くのは用意ではありません。それが不慣れな言語の環境であるならば、なおさらです。
北京ユナイテッドファミリー病院(BJU)では、1997年の設立以来、中国語を母国語としない外国人患者さまにも、卓越したケアを提供することに専念してきました。今回は、外国人患者さまのためのサポートチームとBJUで提供されている医療およびサービスについて2回に渡ってご紹介します。
BJUを選ぶ理由
ユナイテッドファミリー医療は、最先端の医療ケアを提供しています。医師たちは国際基準のトレーニングを受け、先進的な医療機器を使用し、専門知識による、そして広範囲にわたるケアを提供しています。BJUは患者さまの健康を守り、衛生的で快適な環境のもと、貴重な時間を無駄にすることがないように予約制を導入しています。また病気は患者さま自身だけでなくご家族にも影響を及ぼすものでもあるので、ご家族のサポートも配慮しています。
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外国人患者さんのケアは誰がサポートしているのでしょうか?
人と人とのつながりと献身は、患者さまに心のこもったケアを提供するにもとても大切です。患者さまのケアにあたっては、かかりつけ医、ケースマネージャー、看護師たち、ケアコーディネーターと複数の部門にまたがって関わっています。また、外国人の患者さまを支援するIPAC (International Patient Advocacy Center) が、さらにカスタマイズされた個別のケアと、患者さまのみならず、ご家族の皆さんのサポートもしています。
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IPAC
IPAC (International Patient Advocacy Center)の主なサービスの一つは、言語サポートです。医療通訳以外にも、保険についての問い合わせや予約、また緊急時などのありとあらゆるサポートにも対応しています。IPACは、国際的な経験を持つスタッフで構成され、日本語、韓国語、スペイン語、フランス語、アラビア語、ポルトガル語など10以上の言語サービスを提供しています。
「私たちIPACチームの任務は、適切な医療通訳や暖かいケアを提供することにより、患者さまが医師としっかりコミュニケーションをとることができ、患者さまの不安や心配を取り除くことです。」- IPACスタッフ
患者さまが安心できる環境でケアを提供するために、IPACスタッフは、それぞれの患者さまの立場になって考え、患者さまからの要求には迅速に対応するよう努めています。たとえば、患者さまが自国で使用している特定の薬について質問があった場合には、薬局に問い合わせ、それが中国で入手可能かどうかを確認したりもします。もしも患者さまの母国の医療システムが異なる場合には、どの医師に相談するべきかも考慮しながら、予約を取ります。また、北京に住んでいない患者さまやご家族のために、病院の近くの宿泊先や、交通手段の手配のサポートをすることもあります。
IPACスタッフが患者さまやご家族と接する際には、ただの通訳を超えているといっても過言ではないでしょう。例えば入院時には、家族の一員のように毎日状況を確認し、いつでもご相談に乗り、安心して過ごしていただけるようサポートしています。患者さまの異なる文化や宗教的背景を考慮し、特別なニーズを看護師や医師、そして入院部のケータリングスタッフに伝えることもあります。もしも患者さまから要望があれば、主治医や栄養士の承認のもと、患者さまの母国の食事のオーダーを手配したりもします。また、母国の病院に転院する必要がある場合には、大使館や領事館、母国にいるご家族と連絡を取り、帰国手段の要請や書類手続きもお手伝いします。
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以下は、ご主人の仕事のためにフランスから北京に移住したAさんからIPACチームへのお礼のメッセージです。
「私は慢性疾患があり、流産を何回か経験していました。北京に到着してすぐに、幸いにも、また妊娠していることがわかりました。再度流産を心配していた私たち夫婦でしたが、BJUでのケアは、各専門分野の複数の医師たちがコミュニケーションをとりながら、私のケースに携わってくれました。また、24時間体制で通訳を担当してくれるIPACのスタッフもいました。彼女が予約された受診時だけでなく、2回の緊急時や、帝王切開が必要になった際にも傍にいてくれて本当に安心しました。妊娠期間中には、医療面のみならず、心理的な面においてもさまざまなケアとサポートをしていただき、大変感謝しています。」
すべては順調に進み、Aさんは健康な赤ちゃんを無事に出産して退院しました。フランス語を話すIPACスタッフは彼女の経験について次のように述べています。「最も大きな満足感は、退院時に健康な赤ちゃん抱いた母親の幸せな声を聞けたことでした。」
IPACスタッフは、健康教育に関する記事も異なる言語で翻訳もしています。ぜひ購読なさってください。