ニュース|井上靖の銅像、お披露目 長男「父の優しさ、よく出ている」 静岡

文摘   2023-11-29 10:28   日本  
 

 静岡県長泉町東野の井上靖文学館が25日、開館50周年を迎え、記念式典で井上靖のブロンズ像がお披露目された。和服姿で柔らかな面持ちの井上が胸の前でゆったりと手を組んだ胸像。長男の筑波大名誉教授、井上修一さん(82)は「鼻から目元に父の優しさがよく出ている。怒ると手も出る怖い父だったが、父のいいところだけ集めたよう」と懐かしげに胸像を見つめていた。

井上靖の銅像前で記念撮影に応じる長男修一さん(銅像の右)ら親族と、女優の山本陽子さん(右端)=静岡県長泉町東野で2023年11月25日午前10時17分、石川宏撮影
 ブロンズ像の制作者はJR静岡駅前の徳川家康公像や、中央大のテミス像などを手がけた長泉町在住の彫刻家、堤直美さん(73)。制作途中で井上の親族に見てもらい、原型の粘土像を何度も作り直して完成させたという。井上の長女浦城幾世さんも「父の雰囲気が出ていて、とても似ている」とたたえた。

井上靖の銅像を除幕する(左から)次女の黒田佳子さん、長女の浦城幾世さん、長男の井上修一さん=静岡県長泉町東野で2023年11月25日午前9時52分、石川宏撮影


 また、記念式典では女優の山本陽子さんが代表作「しろばんば」の抜粋を朗読した。井上が毎日新聞記者時代には記事を伝書鳩(でんしょばと)で本社に送ったことにちなみ、式典参加者全員が鳩の形の白い風船を晩秋の大空に放った。
 井上靖文学館は、井上が66歳だった1973年11月25日に開館。建物は「しろばんば」作中の土蔵をイメージして建てられた。長年、スルガ銀行が設立した財団が運営していたが、経営再建の一環で2021年に長泉町に譲渡。21年7月に町営文学館として再出発した。

開館50周年を迎えた井上靖文学館=静岡県長泉町東野で2023年11月25日午前10時40分、石川宏撮影

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