北京市東城区の紅星胡同に植わっている5本の木に最近、カラフルな「セーター」が着せられ、多くの市民が連日押し寄せ、「かわいい!」と評判になっている。
東城区の金宝匯ショッピングセンターの南側にある紅星胡同には、遠くから見てもひと目でわかるほどカラフルな「セーターを着た木」が植わっていた。木には、「セーター」のほか、毛糸で作られた腕やヒマワリ、ハートなどの形のモチーフも飾られており、「冬のファッションショー」といった雰囲気を醸し出している。
「セーターを着た木」を見るためにやって来た女性・趙さんは、「北京は冬になると身を切るような冷たい風が吹き、都市にはモノトーンの景色が広がる。でも、派手に飾られた木を目にしたら、温かい気持ちになった」と話していた。
管理会社のスタッフは、「これらの『セーター』は、当社がデザインを提供し、業者に制作してもらった。全て手編みの『セーター』で、1週間かけて制作されている。5本の木に使われている毛糸は重さ約100キロ。今日は見に来ている人が少ないほうで、週末になると、どの木も30分は並ばないと写真が撮れないほどの人気ぶりとなっている。昨年、初めて木に『セーター』を着せた。今年は毛糸のカラーを増やし、立体感を出したほか、腕といったインタラクティブなモチーフもデザインした」と紹介した。
冬入りして以来、朝陽区のショッピングモール・合生匯や中関村の東昇テクノロジーパークなどでも、「セーターを着た木」が登場している。これらのカラフルに飾られた木は、寒い冬の北京に、ロマンチックなムードをもたらしている。
管理会社の関係責任者は、「木に『セーター』を着せるというのは、木が冬を無事越すことができるようにするための防寒対策。以前はわらや麻を編んだ『こも』が巻かれていたが、カラフルな『セーター』なら、防寒、防風、保湿といった様々な機能を兼ね備えている。コストは少し高いが、新しい景観づくりにもなり、街中の景色が美しくなる」としている。
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