気温が下がり、火鍋レストランがまた忙しくなってきた。SNSでは、四川・重慶火鍋や羊肉のしゃぶしゃぶなど従来の人気鍋料理以上に、今年は貴州の酸湯火鍋(発酵トマトを使った酸味と辛味のある鍋料理)が歓迎されるようになっている。酸湯火鍋の大半は1人あたり単価が100元(1元は約21.4円)以下と安く、これまでにない新鮮な味を楽しめることから、新たにオープンした酸湯火鍋レストランは行列ができているところが多い。また、火鍋ブランドの海底撈や生鮮スーパーの盒馬鮮生も取り扱いを開始した。
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あるプラットフォームでは、ネットで人気のグルメの達人が酸湯火鍋の店を訪れる動画に1万件以上の「いいね」が付いた。こうしたコンテンツのコメント欄を見ると、実際に食べたネットユーザーが「酸湯火鍋は1回食べたら毎日食べたくなる」と書き込んでいるのに対し、まだ食べていない多くのユーザーは「酸湯は一体どんな味なのか」と好奇心をくすぐられている。
ソーシャルコマースプラットフォーム「小紅書」の公式データによると、今年1-10月には、酸湯火鍋関連の書き込み数が前年同期比で700%以上増加した。
ソーシャルコマースプラットフォーム「小紅書」のスクリーンショット
今年に入ってから、美団や大衆点評などのプラットフォームで、店名に「酸湯火鍋」というキーワードの入った店が同3倍以上増加した。
調べたところによると、多くのブランドが今年、全国各地で店舗を開設し、フランチャイズ店を募集していた。大衆点評によると、こうしたブランドの北京市にある店舗での客単価は60-90元ほどとなっている。紅餐網のビッグデータでは、2023年の火鍋市場は中心価格帯が60-120元だった。
海底撈の関係責任者は、「今年6月に海底撈で打ち出した『雷山酸湯鍋』は、スープに無形文化遺産の発酵技術による『雷山魚醤酸』を加えており、発売から2ヶ月余りで90万食以上を売り上げた」と説明した。
飲食ビッグデータ研究認証機関の餐宝典(NCBD)が今年7月に発表した「2024上半期中国火鍋ブランド価格モニタリング報告」によると、中国には現在、酸湯火鍋の関連企業が2770社あり、今年上半期には新たに317社が登録した。地域別に見ると、貴州省の企業が1767社で、全国の店舗全体の63.79%を占めるという。
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