浙江省諸曁市の北東部に、「真珠の村」として名高い山下湖鎮がある。ここでは、中国の80%、世界の70%以上の淡水真珠を生産・販売している。
この面積わずか40平方キロメートル、戸籍人口3万人足らずの土地に、真珠の養殖・加工・卸売・小売を手がける企業が9000社以上あり、真珠産業の従事者は2万人を超えている。
同鎮では1960年代末に真珠の養殖が始まった。半世紀余りにわたる人々のたゆまぬ努力により、真珠産業は徐々に基盤を固め、規模を拡大していった。
写真提供・新華社
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真珠産業と山下湖鎮が一体となって発展してきた過程で、諸曁華東国際珠宝城有限公司はとりわけ目を引く存在だ。運営する華東国際珠宝城は今や中国最大の淡水真珠取引センターであり、3000店近い店舗が出店している。
2023年、珠宝城に真珠購入ブームが訪れた。同公司の魯丹萍副社長は、「これは需要サイドの構成の変化と大いに関係がある。真珠の価格帯は幅広く、ほかのジュエリーより気軽に手に入ること、真珠製品のデザインが徐々に若者向けになったことに加えて、SNSで真珠を身につけた有名人がもたらした波及効果などによって、昔は中高年層が中心だった真珠の消費者層はますます若者へと拡大するようになった」と説明した。
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ECのライブコマースのチャンネルが広がったことも、真珠ブームを加速させた。珠宝城にあるライブコマース拠点には、100以上の配信スタジオがあり、3000人を超えるライブ配信パーソナリティが毎日7000回近いライブ配信を行う。23年度、同市の真珠産業のオンライン売上高は260億元(1元は約20.4円)を突破し、過去3年間の成長率は83%に達した。
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