国内最難関大学として知られる東京大学に“異変”が起きている。東大に入学する中国人が近年激増しているという。
日本最难考的大学——东京大学正在发生“异变”。近年来,来东京大学的中国留学生数量急剧增加。
東大の教員がこう明かす。
东京大学的一名教师透露:
「留学生総数は2000年頃に2000人を突破し2010年代に入ると一気に増加。2010年代半ば以降から急ピッチで増え始め、今年11月時点で5200人を超えています。国別で見ると最も多いのが中国で、東大全体の留学生の3人に2人は中国人。2位の韓国は全体の約7%であるのに対し、中国人留学生の割合は68%と圧倒的で一大勢力をなしています」
“留学生总数在2000年左右突破了2000人,2010年以后开始急剧增长。从2010年代中期开始,数量快速增加,截至今年11月,已超过5200人。从国家来看,最多的是中国,东京大学留学生每三个人里面就有两个来自中国。排在第二的是韩国,大约占7%,而中国留学生的比例则高达68%,是一个庞大的群体。”
特に中国人留学生が多いのは大学院だ。学部生は全学部総数約1万4000人のうち留学生は460人で約3%余。一方、大学院は同じく約1万5000人のうち国費と私費を合わせた留学生は約5200人となり、そのうち約3500人が中国人 というから驚く。およそ5人に1人が中国人となるのだ。なぜ東大大学院にこれほどの中国人留学生が押し寄せるのか。
特别是在研究生中,中国留学生的数量尤为突出。本科生中,约1万4000名学生中,留学生只有460人,约占3%。而研究生中,大约1万5000名学生中,公费和自费留学生大约有5200人,其中约3500人是中国人。也就是说东大研究生中有五分之一是中国人。那么为什么有这么多中国留学生涌向东京大学的研究生院呢?
「中国の難関名門大学として北京大学や清華大学、四川大学、大連理工大学、中国海洋大学、上海交通大学、復旦大学など39校の重点大学がありますが、例えば北京大学の競争率は3300倍という恐ろしく狭い門なので合格は至難の業。これら39校への合格を諦めて比較的入りやすい大学に入学した学生たちが、4年後に大学院進学を考えた場合、日本の東大が格好の志望校になるのです。アジアにおける東大の知名度は抜群ですし、正直言って昨今の東大大学院は学部に比べてかなり入りやすい。」(東大関係者)
“中国有39所重点大学,如北京大学、清华大学、四川大学、大连理工大学、中国海洋大学、上海交通大学、复旦大学等,这些学校的竞争激烈程度极高,比如北京大学的竞争比率高达3300倍(每3300个考生中只有一个能够被录取),上岸几乎是不可能的。所以一些放弃这些学校的学生在考虑读研究生时,把东京大学作为理想的目标。东京大学在亚洲的知名度非常高,实际上,最近的东京大学研究生院比起本科生院更容易考。”(东京大学相关人士)
02
アベノミクスの副作用による極端な円安の進行で、日本での生活にかかる経済的負担も減っている。1983年に当時の中曽根康弘首相が提唱した留学生10万人計画以降、日本に留学した中国人の子弟らが親の影響を受けて日本に留学するケースも多いという。その結果、東大周辺には町中華では絶対に見かけない“ガチ中華”の店が激増することになった。
随着安倍经济学副作用导致的日元贬值,日本生活的经济负担也有所减轻。自1983年中曾根康弘首相提出留学生10万人计划以来,许多中国学生受父母的影响选择来日本留学。因此,东京大学周边的中餐馆也开始激增,成为一个“正宗中国味”的聚集地。
実際に地下鉄丸の内線本郷三丁目駅を降りて本郷通りに沿って東大赤門方向に歩いていくと、通りの両側には中華料理店がズラリと並ぶ。中でも中国人留学生に人気が高いのは「川外川」「美味しい屋」「金太飯店」など。メニューを見ると、土鍋麻婆豆腐、本場四川よだれ鶏、成都名物牛タン、豚足醤油煮、ラム肉のクミン炒め、重慶辣子鶏など本場の料理が並ぶ。
走出丸之内线本乡三丁目地铁站,沿着本乡大街朝东大赤门方向走,街道两边排满了中餐馆。其中,受到中国留学生欢迎的有“川外川”、“美味屋”、“金太饭店”等。菜单上有土锅麻婆豆腐、正宗四川口水鸡、成都名吃牛舌、酱猪蹄、孜然羊肉、重庆辣子鸡等正宗的中国菜。
ランチの時間帯に店内に入ると、中国人の若者ばかりという光景は珍しくない。中には真っ赤な唐辛子と鶏肉を炒めた料理を美味しそうに口に運ぶ女子学生の姿も。「唐辛子も食べるのかなと思って観察していたら、さすがに残していたところが面白かったですね。まるで観光で中国を訪れたような錯覚に陥ります」(東大職員)。
在午餐时段,餐馆里满是中国年轻人的身影。有人看到一位女学生津津有味地吃着辣子鸡。“我观察她,以为她会把辣椒也吃了,但看到她把辣椒剩下了,挺有趣的。”
03
それにしても中国人に占拠されてしまったかのような東大キャンパス周辺。教員や日本人学生とのコミュニケーションはうまくとれているのだろうか。
东大校园周围似乎已被中国人“占领”。那么,他们和教职工以及日本学生之间的沟通是否顺畅呢?
「日本語があまり上手ではない中国人学生もいますが、クラスやゼミには他にも中国人学生がたくさんいますから、孤立しているといった雰囲気はなく、レポートや発表などは中国人学生同士で助け合っていますね。また、教員からすると、実験の準備やゼミ発表の指示を出すと長幼の序に慣れている中国人学生は、嫌な顔をしないでテキパキこなしてくれるので特に年配の教員からの受けはよいです。授業後に提出するリアクションペーパーを見ると、中国人学生はまとまった文章量でしっかりと書いてきますから、日本の若者より真面目といった印象です。しかも、最近は東大内に中国系の教員が増えていますから、中国語だけで授業ができてしまいます」(前出の東大の教員)
“虽然有些中国留学生日语不太流利,但在班级和研讨会上,还有许多其他中国留学生,所以并没有感到孤立,报告和发言等方面,他们互相帮助。而且从教师的角度来看,实验准备或研讨会的指示给中国学生时,他们尊重老师,不会表现出不耐烦,总是高效地完成任务,因此,年长的教师特别喜欢中国学生。课后的总结反思报告上也能看出中国学生写得很完整,比日本学生还要认真。而且,最近东大的中国籍教师增多,完全可以用中文授课。”(前述东京大学教师)
そんな中国人留学生は大学を卒業あるいは大学院を修了した後も多くが日本に残るという。中国人留学生の進学指導にあたっている予備校講師がこう話す。
这些中国留学生在大学或研究生毕业后,很多人选择留在日本。一位为中国留学生提供升学指导的预备校讲师提到:
また、膨大な数の在日中国人が日本国内に張り巡らせた人脈のネットワークで、中国人経営の貿易会社や部品商社、観光旅行業、飲食店経営、受験・教育事業などありとあらゆる職種を紹介、斡旋しています。日本の大企業に就職した留学生もいますが、『日本の会社は給料が安い』という理由で外資系に転職してしまうケースもよく耳にします。履歴書は東大卒でしかも日本語、中国語、英語を話しますからどこの企業からも引っ張りだこですよ」
大量在日的中国人通过自己建立的广泛人脉网络,可以让中国留学生找到各种工作。其中包括中国人经营的贸易公司、零部件商社、旅游业、餐饮业、教育等各行各业。也有一些留学生进入了日本的大公司,但由于“日本公司的工资较低”,他们常常转向外资公司。凭借东京大学的学历和流利的日语、中文、英语,在各大公司非常抢手。”
東大はすっかり中国の大学の滑り止めになってしまったのか……。
东大(东京大学)竟然已经成了中国大学的“备选”了吗……?
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