找了半天,没看到中文版,虽然自己也可以翻译,但听说翻译成中文就发不出来,所以不发了,只贴日文版,相信大家的日语水平,不会看不懂。
【外務省ホームページに掲載の和文(仮訳)】
米国連邦議会上下両院合同会議における岸田総理大臣の演説
「未来に向けて ~我々のグローバル・パートナーシップ~」 (令和6年4月11日)
1 冒頭
議長、副大統領、連邦議会議員の皆様、御来賓の方々、皆様、ありがとうございます。日本の国会では、これほど素敵な拍手を受けることはまずありません。
そして、ギャラリーにいる妻の裕子を御紹介します。私が裕子と結婚したという一事をもって、私の決断全てが正しいものであると、皆様に信用いただけるのではないでしょうか。
民主主義の本丸であるこの議場で、そして米国国民の代表である皆様の前で、こうしてお話しできることを大変光栄に存じます。
9年前、私の盟友であった故・安倍元総理が、まさにこの壇上で、「希望の同盟へ」と題した演説を行いました。私は当時、安倍内閣の外務大臣として両国間の絆を目の当たりにし、深く感銘を受けました。
幼少期からずっと、私は米国とのつながりを感じてきました。おそらく、小学校の最初の3年間をニューヨークのクイーンズにある公立小学校であるPS20とPS13で過ごしたからでしょう。日本人は私一人でしたが、同級生達は私を親切に受け入れてくれ、お陰で新しい文化に溶け込むことができました。
そうしてニューヨークにやって来た私たち家族は、1963年の秋から数年間にわたり、米国人と同じような生活を送りました。父は通商担当官として、職場のマンハッタンまで地下鉄で通っていました。私たちは、メッツやヤンキースを応援し、コニーアイランドでホットドッグをほおばり、休日には、ナイアガラの滝や、ここワシントンD.C.まで出かけたものです。
そして今も思い出すのは、日本の少年にとってはもの珍しく面白かったアニメ「フリントストーン」。今でもあの番組を懐かしく感じます。ただ、「ヤバダバドゥー」の意味を日本語訳することはできませんでしたが。
あれから 60 年の歳月を経て、クイーンズの善良なる皆様にメッセージがあります。私の家族と私をあれほど温かく迎えてくださって、ありがとうございました。あの時代のことを、私は一時も忘れたことはありません。
だからこそ、私は本日、米国の長く、親しい友人として、皆様にお話しさせていただきます。
米国国立公園局が、タイダル・ベイスンの再生プロジェクトを実施中と承知しています。日本は友情の証として、米国の建国250周年に先立ち、タイダル・ベイスンに植えられる予定の桜250本を贈呈させていただきます。
2 米国のリーダーシップ
当時のことを憶えている方もいらっしゃるかもしれませんが、1964年の世界博覧会は、クイーンズで開催されました。シンボルは巨大な球体のモニュメントで、テーマは「相互理解を通じた平和」でした。
しかし、今の私たちは、平和には「理解」以上のものが必要だということを知っています。「覚悟」が必要なのです。
米国は、経済力、外交力、軍事力、技術力を通じて、戦後の国際秩序を形づくりました。自由と民主主義を擁護し、日本を含む各国の安定と繁栄を促しました。そして必要なときには、より良い世界へのコミットメントを果たすために、尊い犠牲も払ってきました。
およそ人類は、権威主義的な国家に抑圧されるような、つまり、追跡され、監視され、自己の内心の表現を否定されるような生き方はしたくない - 米国の政策はそのような前提に基づいていました。
米国は、自由こそが人類にとっての酸素のようなものだと信じていました。
この世界は、米国が引き続き、国際問題においてそのような中心的な役割を果たし続けることを必要としています。
しかし、私は今日、一部の米国国民の心の内で、世界における自国のあるべき役割について、自己疑念を持たれていることを感じています。
3 新たな挑戦
この自己疑念は、世界が歴史の転換点を迎えるのと時を同じくして生じているようです。ポスト冷戦期は既に過ぎ去り、私たちは今、人類史の次の時代を決定づける分かれ目にいます。
米国が何世代にもわたり築いてきた国際秩序は今、新たな挑戦に直面しています。そしてそれは、私たちとは全く異なる価値観や原則を持つ主体からの挑戦です。
自由と民主主義は現在、世界中で脅威にさらされています。
気候変動は、自然災害、貧困、そして地球規模での避難民を引き起こしています。新型コロナウイルスのパンデミックでは、全人類が苦しみました。
AI 技術の急速な進歩により、AI の本質をめぐり、その将来性と危険性との狭間で、攻防が繰り広げられています。
経済力のバランスは変化しています。グローバル・サウスは、課題と機会の双方に対処する上で一層重要な役割を果たし、より大きな発言力を求めています。
日本の近隣諸国に目を向けると、現在の中国の対外的な姿勢や軍事動向は、日本の平和と安全だけでなく、国際社会全体の平和と安定にとっても、これまでにない最大の戦略的な挑戦をもたらしています。
中国からのこのような挑戦が続く中で、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序や、平和を守るというコミットメントは、引き続き決定的な課題であり続けます。
広島出身の私は、自身の政治キャリアを「核兵器のない世界」の実現という目標に捧げてきました。NPT 体制の再活性化と、国際的機運の向上に長年取り組んでまいりました。しかし、東アジアでは、核兵器拡散の差し迫った危険が存在します。北朝鮮による核・ミサイル計画は、直接的な脅威です。北朝鮮による拉致問題は、引き続き重大な問題です。
北朝鮮による挑発は、地域を越えたインパクトをもたらしています。北朝鮮は、ウクライナに対する侵略戦争を支援するための弾道ミサイルをロシアに輸出し、その結果、ウクライナの人々の苦しみを大きく増大させています。
ロシアのウクライナに対するいわれのない、不当で残酷な侵略戦争は3年目を迎えました。私がよく申し上げているとおり、今日のウクライナは明日の東アジアかもしれません。さらに、ロシアは核による威嚇を継続しており、核兵器の惨禍が実際に再び繰り返されるのではないかと世界が懸念しています。このような現実の中で、日米同盟の抑止力の信頼性と強靱性を維持するために、日米間の緊密な連携がこれまで以上に求められています。
新しい形の抑圧が、世界で見られるようになっています。デジタル技術を通じた自由の抑圧も行われています。ソーシャルメディアは検閲され、監視され、そしてコントロールされています。
経済的威圧や、いわゆる「債務の罠」外交と呼ばれる、国家の経済的依存を悪用し、武器化する事例が増加しています。
このように急速に変化する困難に直面し、私たちは、私たちが共有する価値をいかに守り続けるのでしょうか。
4 グローバル・パートナー
ほぼ独力で国際秩序を維持してきた米国。そこで孤独感や疲弊を感じている米国の国民の皆様に、私は語りかけたいのです。
そのような希望を一人双肩に背負うことがいかなる重荷であるのか、私は理解しています。
世界は米国のリーダーシップを当てにしていますが、米国は、助けもなく、たった一人で、国際秩序を守ることを強いられる理由はありません。
もちろん、米国のリーダーシップは必要不可欠です。
もしも米国の支援が無かったら、モスクワからの猛襲を受けたウクライナの希望は、どれほど前についえ去ってしまっていたことでしょう。
もしも米国の存在が無かったら、インド太平洋地域はどれほど前に、より厳しい現実にさいなまれていたことでしょう。
皆様、米国の最も親しい友人、トモダチとして、日本国民は、自由の存続を確かなものにするために米国と共にあります。それは、日米両国の国民にとどまらず、全ての人々のためにであります。
私は、これを米国への強い愛着から述べているのではありません。私は理想主義者であると同時に、現実主義者です。自由、民主主義、法の支配を守る。これは、日本の国益です。
日本国民は、これらの価値に完全にコミットしています。人権が抑圧された社会、政治的な自己決定権が否定された社会、デジタル技術で毎日が監視下にある社会を、私は我々の子供たちに残したくありません。
皆様も同じく感じておられますよね。これらの価値を守ることは、日米両国、そして世界中の未来世代のための大義であり、利益でもあるのです。
今この瞬間も、任務を遂行する自衛隊と米軍の隊員たちは、侵略を抑止し、平和を確かなものとするため、足並みをそろえて努力してくれています。
私は隊員たちを賞賛し、感謝し、そして、隊員たちが両国から感謝されていることが、私たちの総意であると知っています。
「自由と民主主義」という名の宇宙船で、日本は米国の仲間の船員であることを誇りに思います。 共にデッキに立ち、任務に従事し、そして、なすべきことをする、その準備はできています。
世界中の民主主義国は、総力を挙げて取り組まなければなりません。皆様、日本は既に、米国と肩を組んで共に立ち上がっています。米国は独りではありません。日本は米国と共にあります。
日本は長い年月をかけて変わってきました。第二次世界大戦の荒廃から立ち直った控えめな同盟国から、外の世界に目を向け、強く、コミットした同盟国へと自らを変革してきました。
日本は国家安全保障戦略を改定しました。インド太平洋地域の将来の安定に関する不確実性が、私たちの政策、さらには考え方自体を変える契機となったのです。私自身、日米同盟を一層強固なものにするために、先頭に立って取り組んできました。
2022 年、日本は、2027 年度までに防衛予算を GDP の2%に達するよう相当な増額を行い、反撃能力を保有し、サイバーセキュリティーを向上させることを発表しました。今日、日米同盟の抑止力は、かつてなく強力であり、それは米国の日本への拡大抑止によって強化されています。
日本は、ロシアによるウクライナ侵略を受け、強力な対露制裁を実施しています。ウクライナに対し、対無人航空機検知システムを含む120億ドル以上の援助を表明してきました。このシステムの供与は、NATOによる支援策の一環であり……そう、日本は、地球の裏側にあるNATOとも協力しているのです。
さらに、2月、荒廃したウクライナがこの苦難の時を乗り越えることを支えるべく、私はウクライナの経済成長と復興のための会議を主催しました。日本はこれからもウクライナと共にあります。
地政学的な状況が変化し、自信を深めるにつれ、日本は米国の最も近い同盟国という枠を超えて、視野を広げてきました。日本はかつて米国の地域パートナーでしたが、今やグローバルなパートナーとなったのです。日米関係がこれほど緊密で、ビジョンとアプローチがこれほど一致したことはかつてありません。
今日、両国のパートナーシップは二国間にとどまりません。例えば、米国、日本、韓国、豪州、インド、フィリピンによる三か国間や四か国間の協力、さらには G7 を通じた協力や、ASEAN との協力が挙げられます。日米韓の首脳は、三か国のパートナーシップの新時代の幕を開くため、昨夏、キャンプ・デービッドに集いました。
このような様々な取組から、多層的な地域枠組みが生まれ、日米同盟はその力を増強させる役割を果たしています。そして、同志国と共に、「自由で開かれたインド太平洋」の実現を目指しています。
こうした努力に対し、ここ米国連邦議会では、超党派の強力な支持がいただけるのではないでしょうか。
日本は米国のリーダーシップを信じています。そして、米国の経済を信じています。
日本は世界最大の対米直接投資国です。日本企業は、約8,000億ドルを投資し、米国内で約100万人の雇用を創出しています。これらは良質な雇用であり、製造業だけで50万人の雇用を生んでいます。
日本国内では、私は日本経済を牽引するために「新しい資本主義」という取組を推進しています。現下の課題や取組を成長の力へと変化させるために官民が連携しています。賃上げ、設備投資、株価。全てが 30 年ぶりの高い水準に達しました。日本経済は現在、いまだかつてない大きな変化を力にして、前進しています。成長志向の日本経済は、米国への更なる投資にもまた拍車をかけることでしょう。そして、日米両国は今後、世界経済を後押しし、力強い成長軌道へと導くことでしょう。
つい昨日、バイデン大統領と私は、AI、量子、半導体、バイオテクノロジー、クリーン・エネルギーといった次世代の新興技術の発展において、日米両国が世界をリードすることへのコミットメントを示したところです。
そしてまた、両国間の協力分野は宇宙にも広がっています。これは、明るく希望に満ちた明日への道を照らしています。1969 年のアポロ 11 号による月面着陸のテレビ中継は、今でも私の記憶に焼き付いています。1月に、日本の月探査機は、史上初の月面へのピンポイント着陸を達成しました。昨日、バイデン大統領と私は、アルテミス計画の将来ミッションにおいて、日本人宇宙飛行士が米国人以外として初めて月面に着陸することとなると発表しました。
本日は、2名の宇宙飛行士に来ていただいています。星出さん、タニさん、御起立いただけますでしょうか。
星出彰彦氏は、これまでに3回、宇宙に飛び立たれてきました。また、2021年には国際宇宙ステーションの船長を5か月間務められました。隣にいらっしゃるのはダニエル・タニ氏です。タニ氏は、船外活動を6回経験した日系米国人の元宇宙飛行士で、2回のミッションでは、なんと5,000万マイル以上のフライトを達成しました。ものすごい大量のマイレージ・ポイントになりますね。
星出氏とタニ氏は、宇宙における日米協力の象徴的存在です。両国は今後も、このような協力をもっともっと将来にわたって築いていきます。 お二人ともありがとうございました。
5 結語
最後に、一言述べて締めくくらせていただきます。日本が米国の最も近い同盟国としての役割をどれほど真剣に受け止めているか。このことを、皆様に知っていただきたいと思います。
私たちは共に大きな責任を担っています。日米両国は、平和にとって、自由にとって、そして繁栄にとって、必要不可欠な存在です。そう私は信じます。 信念という絆で結ばれ、私は、日本の堅固な同盟と不朽の友好をここに誓います。
「未来のためのグローバル・パートナー」。今日、私たち日本は、米国のグローバル・パートナーであり、この先もそうであり続けます。本日の御招待、皆様のおもてなし、そして米国が世界で果たしている役割に感謝します。
这篇演讲稿的水平,在我看来有不错的地方,但也有比较差的地方,其实出彩并不多。不过由于是时隔 9 年以来的日本首相在美国演讲,大家都给予宽容,所以在美国的媒体评价非常不错。据说现场拍手了 40 多次。
从这篇演讲的英语水平来说非常简单,没有任何深奥的单词,有媒体做了全文的检查,一共 2185 个单词,CEFR 的 A1-B2 级别单词占到了 84%,CEFRB2-C1级别的单词占到了 89%。
换句话说,虽然不如特朗普演讲那么通俗易懂,但也是只要是大部分上过学的欧美人都能听懂的。大家都说日本人英语发言不好,但由于单词简单,所以岸田文雄的英语演说也让不让人觉得他发音有多大的问题,很大程度上弥补的这个缺陷。
从这点来说,写这篇演讲稿的秘书,英语水平很高。
但从内容来说,就未必是那么高水平了。
And let me introduce my wife, Yuko, who is in the gallery. The fact that I married Yuko should give you great confidence in all my decisions.
そして、ギャラリーにいる妻の裕子を御紹介します。私が裕子と結婚したという一事をもって、私の決断全てが正しいものであると、皆様に信用いただけるのではないでしょうか。
开头介绍自己的妻子裕子。这是美国常用的惯例,美国重视家庭,拉进距离感。但这种发言方式绝对不是日本人的想法,日本人习惯家事和公事分开,在这种正式场合绝对不会介绍自己老婆如何如何的。
而美国介绍自己夫人,一般都会有一个切入点夸赞一下,比如佛罗里达州州长罗恩·德桑蒂斯,在竞选时候是这么介绍的:“我妻子从小就患有乳腺癌,与疾病斗争之后康复,现在也一直在为同样患有疾病的女性和家庭奔走支援。”
此言一出,就算是对手,也会对罗恩夫人肃然起敬。这岸田文雄就算是想夸老婆也不会夸呀。
其次,岸田文雄是9 年来首次日本首相在美国国会演讲,自然也会提到 9 年前,安倍晋三的那次演讲。大家也会拿安倍晋三来做比较。
9 年前的 2015 年,正是奥巴马在台上,安倍晋三访问日本。同样的位置,安倍晋三做了演讲。其中有一段印象深刻的话:
“现在在场的各位,我要介绍一位来宾,罗雷斯·斯诺丁中将就在下面坐着。70 年前的2月,23 岁的他作为海军大尉,率领自己的中队登陆硫磺岛的人。
近年,我听说,中将先生参加在硫磺岛上开展日美联合慰灵祭的时候曾经这么说过:硫磺岛上的祭祀不是为了庆祝胜利,也没有这个必要。我们的目的只是追悼双方的死者,纪念军人的荣誉。
而我还要介绍一位来宾,就在中将身边坐着。新藤义孝国会议员。曾经是我的内阁成员之一,而他的祖父,就是硫磺岛的守备司令官,栗林忠道大将。这次会见,如果不说是奇迹,那就无法形容了。
曾经激烈战斗的对手,现在是解开心结,开怀畅谈的朋友。斯诺丁中将这么多年也一直为日美和解,日美合作而努力。实在是谢谢了。”
当时我还没有意识到这话的意义。就在后一年的2016年,奥巴马访问广岛,向广岛核爆纪念碑献了花圈。这番话其实就代表了美国军方认可的和解,让奥巴马没有了后顾之忧。让日美的关系进入到了新篇章。
而岸田文雄通篇没有太多的实际意义,美国希望日本能支持乌克兰,但日本首相演讲里写的是:今天的乌克兰可能就是明天的东亚,所以我们日美要通力合作,不能让悲剧重演。这等于就是说你别想让我支援乌克兰了,我自己忙活都来不及呢。乌克兰也就对一个俄罗斯,我这里对着俄罗斯、中国、北朝鲜呢。
虽然文章中很多是说了“中国现在是世界的最大挑战”,但话锋一转,就是狂吹美国:说美国是文明世界的灯塔,没有美国的支援,乌克兰坚持不到今天。没有美国,印度洋太平洋地区就会面临严峻考验。所以我们是美国最亲密的朋友,我是理想主义者的同时,又是现实主义者。和美国联合,符合日本的国益。
这通狂吹,其实是对美国说,别啥事都想着让我顶上,你们顶不住,那我们也顶不住。
而就在演讲后5 天,4月16日,日本外务省出版的外交青皮书(相当于白皮书)就表明了,中国和日本是“战略的互惠关系”,这种称呼已经5年没有过了。据说今年中日
所以,日本的政策明显就是鸡蛋不能放在一个篮子里。和美国,我要的是政策和解绑,你要给我放开市场和政治束缚。和中国,我要的是安全和经济合作,你别指望我能投靠你,但我保证不和美国一条心。
能有这样的考虑,岸田文雄已经算是个合格的政治家了。