GM、50億ドルを投じて上汽GMを再編、中米自動車業界の分断が加速

汽车   2024-12-23 07:05   广东  
米国GMが50億ドルを投資して上汽GMの再編成に着手、中米自動車業界はついに「完全デカップリング」へ。
米国自動車メーカーが中国市場から「全面撤退」を始める一方で、中国自動車メーカーは北米市場への進出がほぼ不可能な状況が続いている。

この動向は、GMの中国における「成功の夢」が完全に潰えたことを意味し、トヨタやフォルクスワーゲンに続いて、中国市場における国際的な自動車ブランドがほぼ姿を消しつつある現状を示している。

米国GM、50億ドルを投じ上汽GMを再編成

最近、GM本社が50億ドル以上を投じて上汽GMの再編成を行うことを発表した。その中には、26~29億ドルの株式価値減少と約27億ドルの工場閉鎖やモデル生産調整による損失計上が含まれる。

しかし、一方でGM中国は「中国事業は現在も将来も優良資産である」と矛盾する声明を出している。

この事実は、上汽GMがかつて中国市場のリーダー的存在だったにもかかわらず、現在ではフォードやジープに続き、米国自動車メーカー全体が中国市場から後退している現状を浮き彫りにしている。

2017年に上汽GMは年産販売台数200万台を達成し、合弁ブランドの模範となった。しかし、最新技術と新モデルの導入、さらにはキャデラックの国産化などの努力にもかかわらず、上汽GMの販売台数は年々減少している。

2024年1~11月の累計販売台数は60万台(輸出含む)にとどまり、前年の100.1万台と比較して大幅な減少を記録している。

第3四半期のGM中国事業の赤字は1億3700万ドル、年間累計で3億4700万ドル(約25億元)に達し、販売力と収益性の両面で深刻な課題に直面している。

GMのグローバル戦略の限界

2008年の金融危機以降、GMは長期的な困難に直面し、欧州市場から撤退する一方で、中国市場でもかつての栄光を取り戻すことができていない。

年産200万台というピーク時の栄光を持つ上汽GMは、北米市場への中国車の輸出や大幅な値引き戦略を通じて、売上の一部を回復させたものの、年間100万台以下の販売にとどまり、深刻な生産過剰の問題を抱えている。

GMが近年、財務指標を最優先する戦略を採用していることも、中国市場での低迷をさらに加速させた原因といえる。

中国の自動車市場では、比亜迪(BYD)、吉利(Geely)、奇瑞(Chery)といった自主車メーカーが技術、デザイン、品質管理で飛躍的な進化を遂げ、国際的な自動車ブランドに匹敵する市場シェアとブランド力を持つようになった。

この急速な台頭がGMを含む国際自動車メーカーにとって致命的な打撃となっている。

かつて市場を支配していた国際メーカーは、自主車メーカーの低価格戦略や急速な成長を理解できず、「過剰生産による極度の競争」として片付ける傾向がある。

GMの未来と中米自動車業界の行方

現在、GMは自動運転タクシー「Cruise」プロジェクトの放棄を発表しており、上汽GMの将来にも暗雲が漂っている。

たとえGMが上汽GMの事業整理を進めたとしても、中国市場における影響力を再び取り戻すのは容易ではない。

一方で、トヨタやフォルクスワーゲンは、中国市場向けの電動化技術や研究開発への投資を強化し、中国の自主車メーカーとより深い協力関係を築いている。

これに対し、GMは中国市場での進化と変化に適応できず、多くの機会を逃してきた。

中米自動車業界の「完全デカップリング」は避けられない流れであり、GMの戦略転換はその一環に過ぎない。

今後、中国市場で生き残る国際ブランドは、トヨタやフォルクスワーゲンのように、中国市場と深く結びついたパートナーシップを築くことが必要となるだろう。

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