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早早读课程表
日期 | 上课老师 | 上课内容 |
周一 | 婧语 | 天气之子 |
周二 | 叶羽 | 夏目友人帐 |
周三 | 小迷 | 君たちはどういきるか |
周四 | 月野兔 | 解忧杂货铺・东野圭吾 |
周五 | 莲月 | 新闻晨读 |
周六 | 茉莉 | 日语看中国 |
周日 | Emmy | 世界にひとつだけの本 |
因早早读时间特殊,偶尔存在换课情况,课表仅供参考
あわただしく過ぎていく時の波にふと足元をすくわれそうになったとき、必ず、ひもとく本があります。
その本には、ある女性の人生が描かれています。
その女性の名前は、月原加奈子 38歳 旅行会社勤務。
彼女の人生は、何処にでもある、ごく普通の人生。
でも、本の中の彼女に出会うと、心の湖に波紋が幾重にも広がるように、ゆっくりと、優しい言葉が満ちていきます。
今日は、どんな彼女に会えるでしょうか?
第14話 屋久島から(後)
世界にひとつだけの本
「会社では、つきあっていること、内緒なんです」ファッションモデルのような彼女がささやくように言った。
そのときだった。「うわっ!!」と大きな声がした。
とっさに、健一君がまたなんかやっちゃった?と思った。
声のする方に行ってみる。斜面の下に、老夫婦の旦那さんが、倒れていた。落ちたらしい。「何やってるのよ、そんなカバン、どうでもいいのに」 奥さんが怒っている。
大事そうに持っていた黒いショルダーバッグが転がり落ち、それを拾おうとして自分も転がってしまった。そういうことらしい。
ガイドさんが「じっとしていてください。すぐに行きますから」と声をかける。
と、いきなりニヤニヤしていた青年が真剣な顔になって、ドタドタと斜面を降りる。
何処からか健一君も現れ、滑りながら降りていく。奥さんも、心配で降りようとするが、イケメン君に腕をつかまれる。
ガイドさん、青年、そして健一君に支えられながら、旦那さんがあがってくる。みんな泥だらけ。旦那さんは右足を引きずっている。
イケメン君は、首に巻いたタオルに、リュックから出した水と、あるボトルに入っていた液体を垂らした。「お酢です」と私に言った。「お酢とお水で割ったもので湿布になるんです」
イケメン君は、あがってきた旦那さんの右足の膝をタオルで器用に巻いた。
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12.08 早读 | 世界にひとつだけの本+第14話 屋久島から(後) ——Emmy老师
排版:御子