文学对译|A市の大見屋・A市的大见屋(二)

教育   2024-11-10 20:27   湖北  


小编寄语 

各位关注"日语MTI"的同学们大家好。大家期待的对译栏目又来了。今天给大家带来的对译文章是来自赵平老师的A市的大见屋”系列。希望看完这篇文章,不管是翻译技巧还是生词、语法等方面,大家都能有所收获。


原作:赵平

注译:福井耕一、小林荣三、高鹏飞、李玲、刘卫红、蒋庆荣、高桥博美、张利平、孙畅

朗读者:惟康洋一、古贺胜行、森畑结美子、浦田千晶、渡边千世美、田仲寿美恵、赵平



原文:

緋鯉のことで落ち込んでいた僕の姿が大見屋のガラスに映ったとき、僕の目がキラリと光ったように見えた。と同時に、緋鯉に対して抱いていた悲しみが、鉛筆の先のようにすっと細くなり、[1]嘘のようにうすていった。

ガラス越しに、西瓜が[2]ごろごろ置いてあるのが見えたからだ。

「西瓜!一個六百円!大安売り!」

ガラスにこんな貼り紙があった。他の店では、西瓜は千円台だ、六百円は確かに安い。果物に[3]目がない僕は自転車を止め、店の中に入っていった。ガラスの自動ドアが開き、心地ここちよい冷気が僕を包み込んだ。


译文:

当我因红鲤鱼而垂头丧气的身影映在大见屋的玻璃墙上时,我的眼前一亮。与此同时,对红鲤鱼的哀伤如铅笔芯儿一样变得纤细,难以置信地消失了。

因为我透过玻璃看到了一大堆西瓜。玻璃窗上贴着这么一张纸:

“西瓜,一个600日元,大甩卖!”

在别的店,两三千日元,便宜的也要一千日元左右,600日元的确是太便宜了。我是看见水果就不要命的人,便支好车,钻进商店。玻璃自动门打开了,一股冷气袭来,令人周身舒畅。


注释:

[1]「嘘のよう」

信じられないように。ありえないように。(难以置信)

◇早朝の繁華街は嘘のように静かだ。/清晨的繁华闹市变得出奇地安静。

◇台風が去った後は嘘のような惨状であった。/台风过后的惨状令人难以置信。


[2]「ごろごろ」

物が幾つも転がっている様子。[(大东西滚动时)咕噜噜;闲着没事]

◇君達、ごろごろと寝てばかりいないで、運動をしなさい。/你们不要闲着没事就赖床,起来运动运动!


[3]「目がない」

◇大好きである。(特喜欢)

◇甘いお菓子に彼は目がない。/他特喜欢吃甜点心。

◇私は最近カラオケに目がない。/我最近特喜欢唱卡拉OK。



原文:

店内には初老の男が一人いるだけだった。男は野菜[4]やらなにやらを棚に並べていた。

「西瓜、安いね。」

僕は思わずそう言った。男は振り返り、声を出してほがらかに笑った。

「安い[5]ろう。このあたりじゃ、うちが一番安いよ。こんなに[6]安うに売る店は他にはまずないぜ。」

男は、細長い目をして、口ひげをたくわえている丸顔
で人の良さそうな雰囲気だった。近頃の初老の日本人には珍しく、ふさふさした真っ黒な髪の毛だった。

「もっと安くならない?」

僕はつい[7]欲を出した


译文:

店里只有一位五十来岁的男人,正忙着往货架上摆放蔬菜什么的。

“西瓜,真便宜呀。”

我不禁说道。他转过身,爽朗地放声笑了。

“便宜吧?在这一带,我家是最便宜的了。其它任何店没有卖得这么便宜的呢!”

那男人细长眼睛,络腮胡子,圆脸,显得很和善。近年来,在日本五十来岁的男人中很难见到像他那样又黑又厚的头发。

“不能再便宜点儿?”

我忍不住想多占点儿便宜。


注释:

[4]「~やら」

二つ以上の物事を列挙する。~や~など。[(副助词,表示同类事物的例举)(又…又…;啦…啦…)]

◇弟はしゃべるやら笑うやら食べるやらいそがしい。/弟弟又说又笑,嘴里还吃着东西,忙得不亦乐乎。


[5] 「や」は「だ」の関西方言。


[6] 「安うに」は「安く」の関西方言。


[7]「欲を出す」

自分の物にしたい。

又は欲しがる気持が強くなること。(欲望;特想做…)

◇彼は欲を出して大金で株券を買ったが、まもなく大損をしてしまった。/他忍不住投进很多钱买了股票,结果没过多久,损失惨重。


原文:

「えっ?もっと[8]安うせーて!そんなことしたら、うちは損するがな。」

僕は素人しろうとが使いそうな、下手なかけひきに出た。

「もっと安くしてくれれば、毎日、買いに来ますよ。[9]薄利はくり多売たばいは商売の[10]コツじゃないの。」

「あんた、日本人やないね。この辺で見かけん顔やけど。」

男は改めて僕の顔を見直した。ばれたか。できるだけ正しい日本語を使っているつもりだったが、やはり発音が完全にマスターできていないらしい。僕は素直に認めた。

「そうです。中国からの留学生です。だから安くしてください。」

「留学生?それは[11]えらいね…。」

男はそんなことを喋りながら、西瓜を一つ選び、[12]ごつごつした指でこんこんと叩いてみせた。


译文:

“嗯?再便宜?再便宜我就要亏本了!”

像大多数外行人一样,我笨嘴拙舌地讨价还价。

“要是再便宜点的话,我每天都来买。做生意嘛,关键要讲究薄利多销。”

“你不是日本人吧,这附近没见过你。”

他重新打量了我一番。这下子可能漏了马脚。我竭力想用日语表达准确些,但也许由于发音没掌握牢靠,结果被识破了,只能毫不掩饰地说:

“没错,我是从中国来的留学生,你就便宜点儿吧。”

“留学生?那可真不简单啊……”

他一边说一边挑出一个西瓜,用嶙峋的手指咚咚地敲给我看。


注释:

[8] 「安うせーて」は「安くしなさい」の関西方言。


[9]「薄利多売」

利益を小さくして価格を抑え、多く売る。(薄利多销)

◇母は、薄利多売の店に行って、安くてよい品物を選ぶのが上手だ。/母亲擅长到薄利多销的商店挑选物美价廉的东西。


[10]「コツ」

物事をうまくやるうえで一番大事な点。(诀窍,要领)

◇コツをつかめば上手くできるようになる。/只要掌握要领就能得心应手。

◇私は崔さんから釣りのコツを教えてもらう。/我向小崔讨教钓鱼的秘诀。


[11] 「えらい」

「大したものだ」ともとらえられるし、関西方言の「大変だ」という意ともとらえられる。(了不起;糟糕)

◇あら、テストでもないのに勉強してたの?えらいわね。/哟,没有考试还在学习呐?不简单哪!


[12]「ごつごつする」

粗い感触の形容。(不平,不柔软)

◇農作業で母の手はごつごつしていた。/干农活的母亲,双手很粗糙。



原文:

「これなんかどう?最高の西瓜。まあ、特別に安う[13]したげよう。五百円でどや?」

やっぱり値切ってみる[14]ものだ。僕は大喜びで、金を払ってその西瓜を持って帰った。

夕食まで待ち切れなかった僕は、家に着くと、すぐ包丁を取り出して、西瓜を豪快ごうかいに真っ二つに割った。

大当たり、中身は真っ赤だった。

[15]生唾を呑み込みながら、西瓜の半分を抱え、スプーンでえぐった。パクッと一口。

一瞬、自分の舌の感覚を疑った。口に入れたのは西瓜か、それとも湯通ゆどおしたキュウリか。


译文:

“这个怎么样?再好不过了。我呀,就给你特别的优惠吧,500日元,如何?”

砍价还真砍下来了。我心中大喜,付了钱抱着西瓜回家了。

等不到吃晚饭,到了家便毫不犹豫地把西瓜一切两半。

这瓜选得太好了,瓤儿红红的。

我馋得直流口水,抱起半边西瓜,用勺子挖了一勺,大口吃下。

刹那间,我怀疑自己的舌头是否在作弄我:这放入口中的,是西瓜,还是焯过的黄瓜?


注释:

[13] 「したげよう」は「してあげよう」の俗語。


[14]「…ものだ」

願望、詠嘆を表わす。(表示希望、感叹)

◇授業に間に合った。やはり諦めないで急いでみるものだ。/上课总算没迟到。不放弃,急着赶来算是做对了。


[15]「生唾を飲み込む」

美味い食べ物やすっぱい食べ物を前にして、自然に生唾を呑み込む様子。(垂涎欲滴;馋得流口水)

◇春節のご馳走を前にして、子供達は生唾を呑み込んでいた。/看到春节的美食,孩子们馋得直流口水。


原文:

改めて西瓜を見た。どう見ても、美味しそうな真っ赤な西瓜だ。二口目を食べてみる。だが、やはり全く甘みがない。塩を少しかけてもう一度挑戦した。わっ!しょっぱい!口の中には塩辛さだけが残った。

[16]安物買いのぜに失いだな。僕は苦笑した。

「ちぇっ、あのオヤジに[17]まんまと騙されたか。日本の商売人もこんな手を使うのか。商いの手口てぐちは万国共通。さすがに[18]生き馬の目を抜く世の中だな。」

いまいましく思いながら、西瓜の中身を全部えぐり出し、蜂蜜をたっぷりとつけて、[19]脇目も振らず[20]パクついた。せっかくバイトで汗水流して稼いだお金で買ったものを、食べずに捨てるのは惜しかった。


译文:

再看那西瓜,怎么看怎么是香甜的红瓤。又吃了一口,还是没有一丝甜味。加点盐后再度挑战,哇!好咸!满嘴咸味。

真是赔钱买老牛!我不由得苦笑。

“呸!完全上那老头的当了。日本商人也玩这种招数?生意场上的伎俩世界各国都是相通的。这世道果真是稍不留神就会上当受骗!”

我懊恼不已,但还是把西瓜瓤全挖了出来,浇上蜂蜜拼命下咽。挥汗打工挣钱买的西瓜,扔掉了怪可惜的!


注释:

[16]「安物買いの銭失い」

価格が安いと思って買うと、品質が悪くて使えず、結局は損をすることになる。[(惯用句)赔钱买老牛;图便宜白扔钱])

◇薄利多売で、たくさん買い込んでしまい、安物買いの銭失いをやってしまった。/因是薄利多销,于是买回一大堆,结果是图便宜白扔钱。


[17]「まんまと」

うまい具合に。思った通りに。(稳稳地;巧妙地)

◇私は彼らの計略にまんまと、はまってしまった。/我完全中了他们的计了。


[18]「生き馬の目を抜く」

何かをするとき、素早く動き、人を出し抜くこと。抜け目なくて油断ができないさま。(雁过拔毛;稍不注意就会上当)◇兄弟は生き馬の目を抜く繁華街で商売を続けている。/我们兄弟继续在四处奸诈的繁华商业街做生意。


[19] 「脇目もふらず」

一心に。(聚精会神)

◇脇目もふらず働く。/聚精会神地工作。


[20] 「パクつく」

口をぱくぱくさせる。大きな口を開けて盛んに食べる意にも用いられる。(大口大口地吃)

◇えさを投げると、鯉は泳いできてパクついた。/投了鱼饵后,鲤鱼游过来大口大口地吃了起来。


原文:

次の日、バイトが終わった後、大見屋へ直行した。あの初老の男と対決するためだ。

店に飛び込んだら、初老の男は、レジの後ろに座っていて僕に会釈した。

「いらっしゃい。」

[21]何がいらっしゃいよ。昨日買った西瓜、腐ってたじゃないか。全然食べられなかったよ。というか、[22]めっちゃまずかった。こんな商売をしていたら、客に逃げられてしまうよ。」

「へぇ~、腐ってた。そんなはずはないがなぁ。うちの西瓜は全部、産地直送で、腐ってるなんてことは、まずないよ。」


译文:

第二天,打完工我就直奔大见屋。准备和那个男人理论一番。

闯进店门,见那男人坐在收款机后,向我点点头。

“欢迎光临!”

“什么‘欢迎光临’啊?!昨天买的西瓜是烂的,根本不能吃。我是说难吃死了。这样做生意,顾客都会跑掉的。”

“嗯?烂了?不会吧!我店的西瓜全都是产地直销,哪儿可能有坏的呢!”


注释:

[21]「何が…だ」

詰問の言葉。(反问)

◇「君、それできるかい?」「何ができるかいだ。できるに決まってるじゃないか。」/“你,会吗?”“什么叫‘会吗’?!那还用说吗?!”


[22]「めっちゃ」

ものすごく。めちゃくちゃの俗語。ひどく、凄く。[(「滅茶苦茶」的俗语)非常;惊人;厉害]

◇めっちゃ凄いぜ。あの怪獣の映画。/那部怪兽电影超级棒!

◇彼のカラオケめっちゃ上手だ。/他的卡拉OK水平还真叫绝!


原文:

男は[23]目をいて反論した。

「だけど、昨日買ったのは腐ってたよ。」

僕は[24]きっぱりと言い切った

男は片方の眉をつり上げて

「腐ってたん[25]やのうて、おそらく何かの原因で[26]味が落ちてただけや。」

「そんな馬鹿な…。」

男はレジの向こうからこちらに出てきた。西瓜を一つ選び、また前と同じように指でこんこんと叩きながら言った。

[27]ほな、こうしょう。この西瓜、[28]思っきり安うしたげるよ。四百円でどう。[29]こらぁとびきりうまいで。」


译文:

他瞪大眼睛争辩着。

“可昨天买的西瓜明明是烂的。”

我的不容置疑毫不留情。

他高吊起一只眉毛:

“不可能坏的,大概是别的什么原因而走了点味儿吧。”

“怎么可能呢……”

他从收款机后走出来。挑了一个西瓜,还像上次一样用手指咚咚地敲着说:

“这么着吧。这个西瓜就狠心放血卖给你了,400日元怎么样?这个瓜啊,可绝对好吃。”


注释:

[23]「目を剥く」

目を大きく見開き、怒ってにらみつけるさま。驚く。(瞪大眼睛)

◇父が目を剥いて怒っている。/父亲气得瞪圆了眼睛。

◇値段を聞いて目を剥いた。/问了价后,吃惊得瞪大了眼睛。


[24]「きっぱりと言い切る」

躊躇わない態度。断固として。はっきりと。(断然;斩钉截铁)

◇この縁談をきっぱりと断ることにした。/我断然拒绝了这门亲事。


[25] 「やのうて」は「ではなくて」の関西方言。


[26]「味が落ちる」

食品の味が悪くなること。(味道变坏)

◇缶詰でも日数が経てば味が落ちる。/就是罐头,放的时间长了也会变味。


[27] 「ほな」は「それでは」の関西方言。


[28]「思いっきり」

思い切り、思う存分。出来る限り。普通以上に。随分と。(尽量地;充分地)

◇思いっきり走ったら、息が切れた。/拼命地跑,结果是上气不接下气。


[29] 「こらぁとびきりうまいで」は「これはとびきりうまいよ」の関西方言。


原文:

そう言われた僕は、それ以上男をめることはできなかった。金を払い西瓜を抱きかかえ、店を出て自転車の籠に入れた。振り返って見ると男はさようならとでも言うように、ガラスの向こうで手を振っていた。顔は狡猾こうかつそうな笑いで[30]くしゃくしゃになっていた。

ガラスに貼った紙が途端とたんに目に飛び込んできた。

「西瓜!一個四百円!大安売り!」

「またやられたか。」

僕は苦笑いをして、自転車に乗った。 

家に着いてすぐ西瓜を切った。昨日のより少し甘みがした程度で、[31]お世辞にも美味しいとは言えなかった


译文:

被他这么一说,我也不好揪着不放了。交了钱抱着西瓜走出店门,把西瓜放在车筐里。回头看时,那男人隔着玻璃向我挥手,似乎在跟我说再见,狡黠的脸上堆满了皱纹。

玻璃墙上的纸跃入我的眼帘。

“西瓜,一个400日元,跳水价。!”

“又上了他的当!”

我苦笑着跨上自行车。

到家后就迫不及待地切开了西瓜。比昨天的稍微有了点甜味,但要说好吃却绝对不敢恭维。


注释:

[30]「くしゃくしゃ」

皺の寄せた笑顔の形容。一般に物の形が崩れているさま。(皱皱褶褶;乱糟糟)

◇祖母はくしゃくしゃの笑顔で僕達を迎えてくれた。/祖母来迎接我们,脸上的每个皱褶里都含着笑意。


[31]「お世辞にも~とは言えない」

たとえお世辞でも、ほめることはできないほど程度が低いこと。全くだめなこと。(哪怕违心奉承也不能说是…)

◇彼の病気はお世辞にもよくなっているとは言えない。/他的病情,要说有了好转是绝对不现实的。




原文:

数日後、また大見屋の前を通ってみた。自転車から降りて店に入ると、誰もいなかった。

レジの引き出しが開いたままで、中にはお金が詰まっていた。驚いたことに、レジの横には紙の帯でたばねた一万円札も置いてあった。[33]「李下に冠を正さず」の諺を思い出し、すぐに店を出たが、少し迷った後、また引き返した。

「ごめんください。」

階段の下から二階に向かって[34]大声をかけてみた。しかし、返事はなかった。

「どなたかいませんか?」

更に声を大きくした。声は店内に響いている。相変わらず返事はなかった。

僕はレジに戻り、一万円札の束を中のほうにしまい、差し込んでいるカギを回してロックし、レジの横に置いてある名刺を二枚取った。一枚は胸のポケットに入れ、もう一枚の裏に「留学生の趙です。西瓜を一つ買わせていただきました。ありがとうございます。」とボールペンで書き、百円玉四枚をえてレジの横に置いた。


译文:

几天后,我再次路过大见屋。下车后一头扎进店里才发现里面一个人也没有。收款机的抽屉开着,里面塞满了钱。令人吃惊的是,收款机旁边还放着用纸条捆扎好的一叠面额一万日元的钞票。见此情景,联想到“李下不整冠”的古训,我立即抽身跨出小店,可是一闪念又转身回来。

“对不起,有人吗?”

我站在楼梯下冲着二楼大声喊,可是没有回应。

“有人在家吗?”

我又抬高了嗓门,声音在店内回荡,依旧没有回应。

我转身回到收款机前,把那叠万元钞票放进收款机抽屉,旋转插在上面的钥匙,锁了起来。随后取了两张收款机边上的名片,一张装进胸前的口袋里,在另一张的背面用圆珠笔写上“我是留学生小赵,买了个西瓜,谢谢。”然后和4枚100日元硬币一起放在收款机旁边。


注释:

[32]「李下に冠を正さず」

人に疑われるような行動はしないほうがいい。(瓜田不纳履;李下不整冠)

◇彼女は李下に冠を正さずで、路上に落ちている大金を横目にしながら立ち去った。/想到“瓜田不纳履”的古训,她瞟了一眼掉在路上的巨款,就走开了。


[33]「(大)声をかける」

大声で叫ぶ。人に呼びかける。声援する。(大声喊;搭话)

◇兄貴だと思って後ろから声をかけたら父親だった。/以为是大哥,就从后面喊了一声,没想到是父亲。

原文:

レジのカギを名刺の下に隠し、その上に四百円を乗せた。

少し急いでいたので、それ以上は待てず、西瓜を一つ選び足早に店を出た。

振り向くと、ガラスに貼り紙が見えた。

「西瓜!一個三百五十円!激安!」

ヒヤー!五十円の損。しかし、今更、釣り銭をもらうために戻ることはできなかった。悔しさを[34]噛みしめながら駅に急いだ。

電車の中で名刺を取り出して見ると、店の主は大見という名前だった。

今回の西瓜は[35]そこそこ甘かった。四百円の価値はあったなぁ。種まで噛み砕いて食べながら、僕は自分にそう[36]言い聞かせた


译文:

我把收款机钥匙藏在名片下边,上面压上了400日元。

因为急着赶路,不能再等了。于是我挑了个西瓜,快步走出店门。

回过身来,看见玻璃上的贴纸:

“西瓜,一个350日元,跳楼价!”

哎呀!又亏了50日元!可是事到如今,再回去拿那50日元很不方便。我咀嚼着懊悔,匆匆赶往车站。

在电气列车里拿出名片,才知道店主名叫大见。

这次的西瓜还差强人意。我连瓜籽都嚼着吃了,并说服自己道:值400日元。


注释:

[34]「噛みしめる」

歯噛みする。または、力を入れる。よく味わう。(咀嚼;玩味)

◇ふるさとのお袋の料理を噛みしめて味わう。/我细细品味着妈妈做的家乡菜。


[35]「そこそこ」

ある程度よい。(大约;适度)

◇冗談言うにもそこそこにしなさい。/开玩笑也要适可而止!

◇この靴の値段は九百円、そこそこの価格でね。/这双鞋子900日元,价格还行啊。


[36]「言い聞かせる」

説教する。懇ろに説明、訓戒する。戒める。(劝说;教诲)

◇先生は生徒に言い聞かせています。「急がば回れ、学問に近道はない」と。/老师告诫学生:“欲速则不达,学问无捷径。”



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