《天声人语》是《朝日新闻》具有百年历史的社论专栏,由专栏作家撰写,内容涉及日本政治、经济、文化各个方面,是用于日语学习非常不错的素材。而且最近数年,日语专业考研考试中连续每年都有数所院校考到了天声人语的原文,因此日常阅读天声专栏,有助于日语专业研究生备考复习。
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爱初心・天声人语翻译精讲训练营
(11月第2课原文・参考译文见文末链接)
授课老师:七七老师
直播时间:11月13日 19:00
東京・千駄ケ谷に完成してまもない「将棋会館」を訪ねた。今秋で創立100周年を迎えた日本将棋連盟の新拠点。「棋(き)の音(ね)」という名のカフェで人気棋士の顔をあしらったカプチーノを味わった▼
棋の音とは将棋界でおなじみの言葉なのか。「響きのいい言葉ですが、初耳です」と話すのは鈴木宏彦さん(68)。観戦記者として半世紀近く対局を取材してきた。駒を盤に置くときの音なら、昔もいまもやはり駒音と呼ぶそうだ▼
鈴木さんによれば、駒音が津々浦々で聞かれるようになったのは明治の半ば以降。ツゲ製の駒、カヤ製の盤が普及してからだ。「ツゲは高価ですが、硬質な音を発する。江戸時代の駒は薄っぺらく軟らかめ。音は鈍かったはずです」▼
昭和の名人、升田幸三は対局中、多彩な音を発することで知られた。手持ちの駒で盤の側面をカンカンとたたき、渾身(こんしん)の一手は大音量で打ちつける。「升田時代が去ると、音で相手を威圧する棋士は減りました。静かに最善手を考え抜き、さりげなく指すのがいまや主流ですね」▼
将棋会館に新設された道場をのぞいてみる。40人ほどが対局する中、パチン、パチンと音を立てるのは高齢の方に多い。対照的なのは小中学生たち。指先に力を入れず、ソーッと駒を置いていく。手の動きも小さいように見えた▼
スマホやパソコンで研究する分には、一手ごとに音を発する必要はもはやないだろう。それでも駒音そのものが聞かれなくなるとしたら、何とも寂しく惜しい気がする。