✿✿✿✿✿配音视频参考✿✿✿✿✿
✿✿✿✿✿✿本日の台詞✿✿✿✿✿✿
‘嵯峨先輩…’
ぼんやりしていた
いつも遠くから見ているだけにしようと
気をつけていたのに
‘ああのうすみません!本、どうぞ’
‘なんで、俺の名前知ってんの’
中高一貫高で三年間見ていただけ
今年で四年目
ずっとこのまま心に隠しておこうと
決めていたのに
先輩を目の前にした途端
体中から気持ちがボタボタと溢れ出て
必死で拾おうとしているのに
それでも
それでも溢れ出てきて
好きです
好きです
好きです
先輩が
‘好きなんです..’
すべてが純粋だったあの頃
そして十年後
はぁ?!
小野寺律25歳
すっかりやさぐれた大人になりました
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少女漫画に配属?!
ちょっ待ってください
面接の時キチンとお話したはずです
希望は文芸で
前の会社でも文芸担当だったって
もう一度確認していただけませんか
はぁでもこちらに
「小野寺律さんを中途採用で
丸川書店少女漫画部門に配属するっと」
どうぞ、編集部にご案内します
どうぞ
災厄だ..
俺は文芸やりたくて
前の会社をやめたのに
それがなんで漫画なんだよ
大体において
男で少女漫画っていわゆる
「窓際コース」じゃないですか
あらそんなことないですよ
確かに以前は
会社のお荷物だったみたいですけど
今の編集長が着いてから
一年で出版部門一位の成績ですし
この間も社長賞もらってましたよ
それにね
編集さんたちが揃いも揃って
いい男ばかりなんですよ
え編集..全員男性なんですか..
ええ、女社員とか
結構狙っている子多くて
周期明けとか
こう素敵ホルモンが漂っているというか
まぁ見ていただければわかりますよ
正直今すぐにでも辞めたいのだが
現実問題そういうわけにもいかない
とりあえず2週間通って
辞める理由を見つけてやる
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すいません
総務のものですが
今日から配属される方をお連れしました
エメラルド、あっち
どうも
どうせ辞めるのなら
そのやるて編集長は
見ておいてもいいかな
次の会社で役に立つかも知れないし
普通立て直しなんて
なかなかできるもんじゃない
市場の動向を確実に見極めて
よっぽど綿密なプランを
立てたに違いない
初めまして本日より
こちらに配属されることとなりました
小野寺律です
そう適確且つキチンとした..
チキン..と..
ごっごめんなさい!
周期間違えたみたい..
じゃ、頑張ってください!
えっ?!あの!ちょっと!
すみませんあのう
エメラルド編集部って..あのう
僕たちは違うけどね
なぜ避ける?!
臭気ってこれか
確かに
運動部のロッカーの匂いがするけど..
あのすみません..
あのう..えっ?!
な..に..
こっちが聞きたいわ!
いいえその
今日からお世話になるものなんですが
あ..今日からだっけ..
高野さん..新しい人……高野さん!
うるせな!
一回言えば聞こえてんだよ!
へん..編集長?これが?!
なに、バイトの子
社員です、契約ですが
名前は
小野寺律といいます
あ..そういや
そういうくるつってだっけ
おいこら
そういうのってなんだよ
よろしくお願いします
俺面接に立ち会えなかったんだけど
編集経験者だってな
はい、小野寺出版で3年間
少年向き?青年向き?
自分はずっと文芸をやってまして
文芸?
はい、なんかこの人..
漫画はまるっきり初めて?
はい、いやいや
第一印象で人を判断すべきじゃ..
使えねぇ..
っ!災厄だろうこいつ!
高野さん、代原上がったそうです
わかった来い新人
仕事覚えてもらう
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代原って
代理原稿のことですよね
誰か落としたってことですか
そう
今月号ですか
そう
すみません、発売は?
七日後
七日後?!店頭出しが?!
っていま代原できたって
いつから書かせてたんですか
三日前
(マジかよ)
あのう代原ってストックないですか
新人とかの
腐るほどあるが
使えねぇのばっかでな
でも代原だからしかたないんじゃ
編集であれ作家であれ
代原を穴埋めとしか考えていないのなら
そいつは馬鹿だ
空いた穴には原石でいいから
ダイヤを突っ込んどけ
常識だろう
それはそうなんだろうけど
あくまでもそれは理想論だろう
お疲れさん
三日で仕上げるなんて言って悪かった
いいえ大丈夫です、時間ならあるんで
画材持ってきている
あはい
ここのキスシーンさ
もうちょっとドラマチックに書けない
えっとこんな感じですか
いや、このアングルから見た感じで
書き直させるつもりか
印刷所待たせているんだろう
いやそうじゃなくて、こっち
キスしたことくらいあるでしょう
おい何言ってんだよ
セクハラだろうそれ
あのう
今のままでも大丈夫じゃないですか
充分綺麗に書けているし
時間がないんで..
もっとよくなるから言っているまでだ
シロートは黙ってろ
シロート!
でも自分がしても
自分は見えないからあはは
確かにそうだな
わかった
手本見せるから急いで書いて
資料ですよね、俺行きます
こっちから顎見える角度で
ちょい煽り着目にして
描けた
じゃ、急いでペンをいれて
な.なにしてんですかあんた!
なにって、仕事だろう
災厄…
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とりあえず2週間
多分持たない
なんとなくわかったこと
エメラルド編集部は
変人の集合体らしい
他編集がみな避ける
少女漫画に対して
すこぶる情熱を持っているらしい
情熱?あ確かに情熱的だ..
自ら体を張って
モデルになるくらいだもんな
…まさか初日にセクハラされるとは
思いもしなかった
胃が痛い
文芸をやりたかったのに
宝物にしたくなるような本を
作りたいだけなのに
父親が出版社の社長
ということもあったか
昔から本が大好きだった
だから
なんのたいもなく親の会社に入社した
入ってすぐに大物作家の担当になり
プレッシャーはあったか嬉しかった
でも本を作ることは
思ってたよりも
ずっと時間がかかる作業で
特にハードカバーは
一冊一冊が芸術作品みたいなものだった
作家との打ち合わせ
デザインナーとの相談
表紙はどんなイメージで
帯は?しおりは?何色にする?
そうやって心を込めて作った本が
売れることは何よりも幸せだった
それだけだったのに
また今月の一位
小野寺の担当だって
うそ、また?
つうかコネ入社でマジ楽でいいよな
言えてる
ウチラと違って新人のくせに
いきなり大物作家担当じゃん
こっちはいくら頑張っても下っ端しか
担当させてもらえないのにさ
ずるいよね
売上だって
あれ作家と営業のおかげじゃん
何もできねくせに
原稿入校しただけで
評価されるのって訳分かんねし
やってらんないよね
決して
決してコネで入ったつもりはなく
自分なりに必死に頑張っていたつもりで
昔の自分なら
ショックで立ち直らなかっただろう
でも俺はこの時から
すでにねじ曲がっていたので
だったらこんな会社とっとてやめて
他社でミニ億のクラボウを
つくってやればいいだろうと
逆ギレした
あ…我ながら
性格が歪んでいるとは思うが
いやこれだって別に
好きでこうなったわけじゃない
あの時から
物事はまず最初に
災厄の結末を考えるようになって
そうすれば
現実で多少傷ついたとしても
それが深手になることがない
な!いかんいかん!もう
顔すら忘れた人間のことなんか考えるな
問題は次の就職先の為
いかに上手くここをやめるかだ
おい
はい?!
あ..入校終わったんですか
おかげさまで
おい先のキッスは謝罪もなしかよ
先上司に確認したんだがあんた
小野寺出版の温存しだって
会社と俺は関係ありません
文芸希望がうちに配属されたのが
不満
ええ、覆いきっり!
いいえなんというかその
少女漫画って
いわゆる恋愛重視じゃないですか
そういうの
自分はあまり特にじゃないというか
いいイメージをもっていないというか
そもそも恋愛とかよくわかんないので
やる気ねぇなら
邪魔だからやめてくれ
世の中
好きなことを仕事にできるやつなんて
どんだけいると思ってんだよ
それは
だれだって最初はシロートなんだ
あれ
ひょっとしてこの人
俺を励ましてくれているのか
ま、使えねやつは
なにしようとつかえね
ぶち殺す!
ほかのやつら今日はもう還たから
あんたも帰っていいし
小野寺です!
あのさ
はい?!
お前と前にどこかであったっけ
さ…
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ゴミ集積場..
ここで負けたら前と同じ
必死で努力して
使えないと判断されるのなら
それは自分のせいだ
だけど
なにもしていないのに
使えない奴と思われるのなら
それは自分が許さない
あいつを見返してやる
帰り?
打ち合わせ。じゃ
だめだ..眠い..
一晩中少女漫画100本目は
さすがにこたえる
そしてゴミダメ編集部に
一日中にいなきゃいけないのかと思うと
今から胃が..
おはようございます
おはよう小野寺君
あ、すみません間違いました
エメラルドは
あははは何言ってんだよ
ここだろう
昨日はほったらかしにしてごめんね
デット入校したからもう大丈夫だし
漫画は初めてなんだってね
でも平気だよ
ちゃんと教えるし
すみませんちょっとトイレに
やめてくれ!俺はエメへんじゃない!
わかってます
というかすみません
俺視力はいいはずなんですが
あれはなんですか
昨日はゴミ集積場だったと
記憶しているのですが
綺麗に片付いているのはいいとして
何故死体が爽やか青年団に
なっているんですか
というか
あのピンクまみれの編集部は
いったいなんなんですか
あれは周期明けでさ..
なんなんですかそれ
ほらはつか大根ってあるだろう
種まえてはつかくらいで収穫できるの
あの人たち
大体はつか周期で本作ってんだよ
だからこんな感じで
そして全てが終わると
やつらは羽化する
って、あのピンクの編集部は..
ほら、郷に行っては
郷に従えとかいうだろう
読者の気持ちになるように
高野さんがまずは環境から
乙女の気持ちに近づけって方針てさ
ま..まぁ実績ある編集部だから
いて損はないと思うよ
いろいろと
伝説を作ってはいるけど
伝説..なんですかそれ
おお俺にそれを言わせないでくれ
とりあえず頑張ってな
あとあの人たち
乙女部と呼ばれているから
乙女部…
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これ柘植シートね
最近はデジタル入稿だから
柘植貼ることもほとんどないけど
柘植貼りは基本だからね
あそこ曲がらないよ気をつけて
はい
柘植の曲がりは心の曲がりっていうだぜ
木佐、お前この前曲ってだぞ
うそまじどこ
どうかした
この作家さん時間なかったのかな..
どうして
このページ
見開きにわたって白いし
このコマなんて
トンとセリフだけだし
これじゃまるで手抜き..
バカモノガ!!!
何するんですか!!!
バカ野郎!
それは乙女のキュンゴマだ!
キュン???
そうだ!よく見ろ!
今まで意地の張り合い同士だった
主人公と相手の男が
やっと素直に好きだという感情を
認めるシーンだ
一人称の場合
読者は自然に感情引入しやすい
だから少しずつ読者に来る
ぞ来るぞという期待感を
持たせていくことが重要だ
たとえば
感情の高まりとともに
柘植をでかくして
そしていい具合に高まったところで
一気に落とす!
わお~
このフィーリングわかるだろう~
わかりません!
いや言いたいことはなんとなくわかる
しかしそういうシーンになると
なぜ画面が白くなり
トーンを多用し
風が吹いているわけでもないのに
髪や服がらが無駄に
キラキラしているのかがわからない
それにいくら漫画とはいえ
主人公がこんな簡単に
幸せになっていいもんだろうか
いや漫画だからこそなんだろうが
現実ほど残酷と思うのは
自分がまともな恋愛を
してこなかったせいなのか..
一所懸命は報われるとか
思いは必ず通じると
信じでいた時期もあった
それがまやかしと気づいたことを
幸せなのや不幸なのか
それが大人になるということだったら
不幸ではないが
ひどくつまらないことだと
というか別に俺はネガティブ
なわけじゃないけどな
背中を向けて前進しているだけ
やっぱりお前
どこかであった気がするんだが
思い出せん
勝手に触るなよ
そりゃ同じ都内に住んでたら
どこかですれ違ってた
かもしれないでしょうし
それこそ同業者だから、印刷所とか
あ、ま、そうかもな。
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あれリっちゃん
漫画目録なんかどうすんの?
“リっちゃん”?
漫画は初めてなので
とりあえず
自社の作品を一から暗記しようかと
マジで?!暗記って
うちの本何千冊あると思ってんの?!
いや、文字で思えるじゃなくて
実際本を読んでいるので
無理無理、俺には絶対無理!
あ俺学生の頃、図書室の本
全冊読むとか普通にしていたので
なにか?
別に
なんだよ..
どうせ作品暗記なんて
やって当然と思っているんだろう
使えないとは思わせない
高野さんだけには!
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