国际评审团
本届日本IDPA AWARD国际先锋设计大奖国际评审团由评审团主席長谷川演(Hasegawa Hiromu)先生、国际著名设计师飯島直樹(Iijima Naoki)先生、武石正宣(Takeishi Masanobu )先生、新谷典彦(Shinya Norihiko)先生、ジョースズキ(Suzuki Joe)先生、折原美紀(Orihara Miki)女士组成。
本届日本IDPA AWARD国际先锋设计大奖共收到来自全球几十个国家地区的知名设计师和设计机构报名,申报设计作品近四千套,最终入围获奖作品261套,包括专业奖项类别:建筑景观设计、室内设计、产品设计共29个专业类设计作品;人物奖项类别:年度国际最具影响力知名设计师大奖11名、年度国际影响力创新设计师大奖41名;机构奖项类别:年度国际最具影响力设计机构4家。
GOLD AWARD
Rain Garden House
(近年の気候変動による集中豪雨により東京の都市部における内水氾濫(都市洪水)が問題となりました。
そこで、 現在日本における国土交通省も推進しているグリーンインフラという考え方を取り入れました。降った雨をすぐに下水に流さずにそれぞれの敷地内で”溜める+浸み込ませる”ことで、自然環境の機能を生かして下水への雨水流出を遅延するサステナブルな取り組みとして注目されています。
なかでも「雨庭」は雨水が”移動しながらゆっくりと地面に浸み込む”植栽空間を指します。
この作品は”都市型住宅の雨庭”として、まちづくり先進区として知られる世田谷区においても、珍しい事例となりました。)
本雨庭は
「降り注いだ雨が地面に浸み込むまでの過程をいかに楽しく観賞できるように作るか」という点にこだわりました。
図解の通り、バルコニー床に降った雨水が防災備蓄倉庫の雨庭に一時滞留し、そこが満水になって溢れると、滝となって地上の雨庭まで運ばれます。
その小さな滝が目を愉しませ、水の跳ねる音が聞こえます。
こうした水の流れは、雨が降ったあとに数時間楽しめます。
さらに、雨庭に適した植物をセレクトし、一連の動きに華やかさを加えました。
また、機能的には雨水がゆっくり浸み込むことで、大量の雨で下水があふれることを防ぎます。
今作は「地域に対して何か役立つことはないだろうか?」というオーナーからのリクエストへのアンサーとして、この雨庭を敷地の角に公開する「雨庭から始まるまちづくり」を提案したものです。この事例から雨庭が敷地の大小にかかわらず導入可能で、社会利益に資するサステナブルな貢献でありながら、植栽空間としても楽しめる方法の1つなのだと訪れた人が感じてくれたらうれしい。
今作の意義
公共施設などで導入が見られるものの都市型住宅での雨庭の事例は非常に尐ない。
私は、インテリア、建築、まちづくり(Community planning)が融合した空間づくりをテーマとしていますので、この雨庭は建物と一体的なものとして構築されていることが特徴です。
雨樋の分岐部、倉庫上の配水~滝へのルート、土壌構成、植栽種類とボリュームまでを総合的にデザインし、”緑化浸透ブロック材”部分を含めた全体を「雨庭」と捉えています。
水害リスク低減効果とともに街に彩りをもたらす雨庭ネットワークが広がる未来を願っています。
建物延面積 164.93㎡+雨庭8㎡程度/ 主構造:木造(建物部) +雨庭/ 雨庭と建物を一体的にデザイン構成
YUTA KANEKO
2002 年、日本大学理工学部建築学科卒
2005 年、株式会社フレイム入社
2004 年~
地震国日本における建物の耐震化に向けた多様な不安・疑問に分かり易い言葉で解説するなど、講師および相談員を経験。
[行政の防災まちづくり]の技術普及に協力。
2007 年、「世田谷観音に移築された築 400 年の旧小田原代官屋敷」を現代寺子屋として再生・活用整備。
以降、[住民主体のまちづくり]も継続中。
賞歴
KUKAN DESIGN AWARD 2023 “Shortlist”
Green Infrastructure Netowork Japan 2024 “GRAND PRIZE”これらで培った[合意形成の手法]を活かし、デザインや意見をわかりやすく依頼者と共有するこ
とを大切にし、住宅デザインだけではなく、商業・福祉の空間デザインにも取り組んでいます。
私は”暮らすためのデザイン”や、”持続性の高いデザイン”を多く手掛けています。
デザインすることにおいて、「住宅と商業施設」「建築とインテリア」といった垣根がなくなり、融合が求められていることを実感しています。
住宅のような必然的普遍的な「形」と、商業空間のような瞬間を楽しむ「形」
住宅のようなノスタルジックな「空間」と、商業空間のような未来が感じられる「空間」
住宅のようなパーソナルな「デザイン」と、商業空間のようなポピュリズムな「デザイン」それらの「ハイブリット化」をテーマにデザインをしています。
近年私は中国のチームと協働し、中国の安徽省、上海、杭州などの一般住民の”住宅プロジェクト”や”歯科クリニックのプロジェクト”も挑戦しています。