「フルーツティーバッグや鶏脚筋（鶏足の腱の部分を使った軽食）など、ネットで人気の商品は何でもそろっているし、ばら売りもしている。お菓子量販店をぶらぶらするのは本当に楽しい」。浙江省慈渓市に住む女性の劉さんは取材に対してこのように話した。
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お菓子量販店はお菓子の販売に特化した小売形態を指す。ここ数年、三線都市と四線都市に雨後の筍のように次々誕生している。
市場調査会社の艾媒諮詢（iiMedia Research）のデータによると、2021年末時点で中国国内のお菓子量販店数はわずか2500店前後だったが、22年は約1万3000店になり、そして23年10月に2万2000店を突破した。25年に4万5000店に達する見込みだ。
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スーパー、コンビニ、ネット通販などのチャンネルがどれも非常に発達した現在、オフラインのお菓子量販店にはどんな魅力があるのか。
中国の食品産業アナリストの朱丹蓬氏は、「カジュアルなお菓子の消費には高頻度、即時性といった特徴があり、非目的型消費に分類され、店を『ぶらぶら』した体験が買い物行動の発生の有無を決定する大きな要因になる。すぐに満足でき、多様な体験ができることを重視するお菓子量販店は消費者のニーズにぴったり一致したと言える」と述べた。
中国非主食食品流通協会マーケティングディレクター専門員会の趙府事務局長は、「従来型の大手スーパーは品揃えは豊富だが、身近にはないというのが一般的だ。一方で、街角のコンビニや夫婦経営の店は、選択の範囲が相対的に限られており、即時性と個性化のニーズに応えるのは難しい。こうした状況の中、お菓子量販店が機運に乗じて誕生し、住宅地を中心にたくさんの店がオープンするようになった」と述べた。
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