企業の新規上場をめぐっては、主導権を持つ証券会社が株式の公開価格を低く設定する傾向があり、投資家は上場後の株価の値上がりで利益を得られる一方、企業は調達できる資金が少なくなるという指摘が出ていました。
公正取引委員会によりますと、みずほ証券は、2020年からおととしにかけて、国内のベンチャー企業の上場を手がけた際、公開価格のもとになる価格を企業側の主張より低く設定するよう要請するなどしていたということです。
上場後についた「初値」は2倍以上になるなど公開価格を大幅に上回ったということで、公正取引委員会は、みずほ証券が企業側と協議を行わずに合理性のない公開価格を設定したとまでは認められないものの、この企業がより多くの資金を調達することを妨げた可能性があるとしています。
南阿蘇村では一連の熊本地震で、災害関連死も含めあわせて31人が亡くなりました。
大規模な土砂崩れが発生した現場近くの展望所では、午前8時半ごろのサイレンにあわせて犠牲者に黙とうをささげる人の姿が見られました。
展望所には多くの人が訪れ、地震で崩落し震災遺構として残されている阿蘇大橋の様子や被災の状況を伝える石碑を見て、被害の大きさを改めて感じていました。